週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2017年 04月 05日号
日本では無名のイタリアン・ジェラート店 Amorino
Amorino  フランスを拠点に世界展開している人気のイタリアン・ジェラート店 Amorino が、このたびラスベガスに2店オープンしたので紹介してみたい。
 ちなみに1店は、巨大観覧車に通じる LINQプロムナード内 (右の写真内の左半分に見える店、クリックで拡大表示)、もう1店がノース・プレミアム・アウトレット内。どちらの店舗もメニューや価格設定は同じだが、LINQ店のほうが圧倒的に広いし行きやすい。

Amorino  日本人にとっては聞きなれない Amorino。その第1号店がパリの郊外に誕生したのは 2002年とのことなので、創業後15年が経過するグローバル企業のわりには、日本での知名度はかなり低いというかゼロに近い。
 それもそのはず、店舗はフランスやイタリアはもちろんのこと、イギリス、ドイツ、スペイン、ポルトガルなど西ヨーロッパほぼ全域、そしてアメリカ、メキシコ、中東、韓国など世界展開しているにもかかわらず、日本にはまだ存在していないからだ。
 といっても、スターバックスやマクドナルドのように、ひとつの国に何百、何千店も出しているわけではなく、フランスとアメリカ以外では各国に数店程度しかない状況なので、日本だけ大きく出遅れていると考えるべきではないだろう。もうじき日本にも出店するとの噂もあるが、定かではない。

Amorino  この店をクリエイトした創業者は、友だち同士という二人のフランス人男性。二人とも子供の頃からジェラートが大好きだったようだが、スイーツなどの業界に関わっていたわけではないらしい。(右の写真は LINQ店の店内)
 そんな彼らが成功した理由は、そのコンセプトにあるといわれている。それは徹底した自然食材へのこだわりで、具体的には、人工的な香料や着色料はいっさい使用せず、卵や牛乳も極力自然な環境で育てられた鶏や牛からのものだけに限定、フルーツなどもオーガニック栽培という徹底ぶりだ。(なお、公式サイトにおいて、防腐剤や保存料などの添加物に関する記述は見当たらない)
 たしかにその種のコンセプトは健康志向の消費者から注目されやすいことは事実で、効果的なマーケティングであることはまちがいないが、今どき自然やオーガニックをウリにしている店はいくらでもあり、決して珍しい存在ではない。

Amorino  では彼らを成功に導いた本当の理由は何か。それは独特な盛り付けだ。
 料理とは言い難いジェラートに 「盛り付け」 という言葉が適切かどうかわからないが、各フレーバーのジェラートを のように盛り付けるのが、この店の最大のセールスポイントで (写真右)、インスタグラムやフェースブックといった SNS が普及している今の時代、「写真写り」というビジュアル的な部分に注力したのは賢い戦略といってよいだろう。
 実際に、メニュー内にはジェラート以外にもワッフル、クレープ、マカロンなどいろいろ存在しているにもかかわらず、リピーター以外の大多数の客はその 「花」 をオーダーしているというから、自然界における花と蝶の関係のごとく、ここの花には消費者を引きつける何か独特の集客力があるのかもしれない。

Amorino  というわけで、この店に行ったらその花をオーダーするしかないといった感じなので、その前提で話を進めたい。
 まずはそのオーダー方法について。店内に入ると、あれこれさまざま写真や価格表が目に飛び込んでくるので、少々わかりづらいかもしれないが、オーダー自体はそれほどむずかしいことではない。
 覚えておくべきことは2つだけ。カップかコーンかの選択において コーン (文末に掲載したが発音に注意) を選ぶこと、そしてなるべく 大きいサイズを選ぶことだけだ。
 というのもカップでオーダーすると原則として花のように盛り付けてもらえない。また、コーンの場合においても、スモールサイズの場合、メニュー写真に掲載されているようには美しく盛り付けられないのが現実で、最低でもミディアムサイズ、できればラージサイズをオーダーするようにしたい。(ラージサイズの場合でも、担当スタッフの熟練度によっては必ずしも写真のような美しい花になるとは限らない)

Amorino  というわけで、オーダーそのものはコーンとラージサイズを覚えておけば十分だが、注意事項として、フレーバーの選択 (花の色の選択)においては、あまりたくさんの種類を選らぶべきではないということ。
 現場スタッフいわく、「3色がおすすめ、多くても4色まで」 とのこと。
 色が多すぎると色彩的にごちゃごちゃしすぎて美しくないというだけでなく、盛り付けがむずかしくなり、きれいに仕上げにくくなるらしい。

Amorino  そのアドバイスに従い、実際に3色(バニラ、ストロベリー、マンゴ) でオーダーしてみたのが右の写真。(これ以外の写真は Amorino 側が業務用に用意したもの)
 上に乗っているマカロンはオプション($2.50) で追加したもの。突き刺さっているスプーンと小さなコーンは自動的に付いてくる。
 この写真を見て、美しいと思うかどうかは意見が分かれるところだろうが、とにかくこんな感じで、必ずしも広告の写真と同じようにはならないことだけは、あらかじめ了解しておいたほうがよさそうだ。
 ちなみにマカロンを追加で乗せたものには「マカローズ」(MACAROSE) という愛称が付いており、本来であれば、そのマカロンは中央に収まるのが普通のようだが (右下の写真)、実際にはそのようにはなっていなかった。

Amorino  値段と名称は右の写真の通り。サイズの名称が少々変則的になっているので注意が必要だ。
 カップとコーンでサイズの名称に多少の違いが見られるのと、コーンの場合、スモール、ミディアムの次が、ラージではなくクラシックになっており、ラージが存在しない。
 なお、ここからは余談になるが、日本ではサイズを店員に指定する際、「スモール」、「ラージ」 ではなく、省略形ということなのか、「エス」、「エル」と言うことが多い。
 しかしアメリカで 「エス」、「エル」と言っても、多くの場合、わかってもらえない。省略せずにきちんと 「スモール」、「ミディアム」、「ラージ」 という必要がある。(スターバックスの場合、独自の名称が付けられているが)
 CONE の発音も注意が必要だ。日本では 「コーン」 と表記されることが多いので、この記事内でもそのように記載したが、コーンだとトウモロコシの CORN になってしまう。アイスクリーム店などにおけるコーンは円錐形を意味する CONE なので 「コウン」 が正しい。
 なお、この店には存在しないので、これまた完全に余談になってしまうが、コウンといえばソフトクリーム。しかし 「ソフトクリーム」 は和製英語なので通じない。
 アメリカで日本のソフトクリームを強引に英訳するならば soft serve ice cream ということになり、略して soft serve と呼ばれることが少なくないようだが、一般的には、その店独自の固有の名称が付けられ、その名前で呼ばれることが多い。
 全米規模のチエーン店の代表格であるマクドナルドでは Vanilla Cone、チックフィレイ では Icedream Cone となっているためか、ソフトクリームの固有名詞には多くの場合、Cone が付く。

Amorino  話が横道にそれてしまったが、Amorino への行き方は、LINQ店の場合、フラミンゴホテルのすぐ北側にある LINQプロムナードをストリップ大通り側から入って 100メートルほど進んだ左側。
 アウトレット店 (写真右) は施設全体のかなり北寄りの場所。現場に点在している店舗案内の地図を参考にすればすぐにわかるはずだ。
 営業時間は LINQ店が 10:00〜24:00 (金曜日と土曜日は 25:00 まで)、アウトレット店は 9:00〜21:00 (日曜日のみ 20:00 まで)

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