週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2017年 03月 08日号
アイリッシュパブでセントパトリックスデーを楽しもう
セントパトリックスデー  3月17日は "緑の日" こと、セントパトリックスデー (St.Patrick's Day)
 日本でも最近知られるようになってきたと聞くので、勘違いする人はいないと思うが、緑化運動の日などではない。
 アイルランドの祭事で (アイルランドにキリスト教を布教した Patrick 宣教師の命日)、街中がテーマカラーの緑一色に染まる日だ。
 アメリカにおいても、アイルランド系の住民はもちろんのこと、アイルランドとは関係ない人たちの間でも広く定着しており、春の風物詩としてこの日を祝う。

セントパトリックスデー  命日にちなんだ ミサなどが行われるという意味では宗教的な行事ではあるが、全米各地でブラスバンド、バトントワリング、フロートなどによる盛大なパレードも開催されるなど、もはやフェスティバル的な色彩が濃い。
 特に本国アイルランドにおいては、長い冬からやっと抜け出し気分も高揚している時期でもあることから、その年最大のイベントとして国民の祝日になっていることは言うまでもないが、アメリカでもタイミング的に冬時間が終わる時期と重なるためか、春を告げる楽しいイベントとして、年々盛大になっているように見受けられる。(アメリカにおける冬時間から夏時間への切替日は 3月の第2日曜日)

セントパトリックスデー  ちなみにテーマカラーのグリーンは、Patrick 宣教師が "三位一体" の教えを広める際に使った三つ葉のクローバーの色とされ、この日は緑のビール、緑のコーラ、緑のハンバーガー、緑のアイスクリームなど、緑の飲食物がメニューに登場したり、また郵便局や銀行などの窓口もグリーンに飾られ、カジノのディーラー、ストアの店員、航空会社のフライトアテンダントまでもが緑の服に身を包んで仕事をしたりするなど、とにかくやたらと緑が目立つ1日となる。
 もちろん一般市民も緑の服を着て街にくり出し、パブやクラブなどで盛り上がるわけだが、ミサに行く者は非常に少なく、もはや Patrick 宣教師のことなどそっちのけといった感じで、多くの者にとってそんな宗教的な背景はどうでもいいようだ。
 本来の意味とは無関係にイベントだけがひとり歩きし、そこに商業主義的な部分が見え隠れするあたりは、どこか日本のバレンタインデー、クリスマス、ハロウィンなどと似ていなくもない。

セントパトリックスデー  そんなアメリカ流セントパトリックスデーをラスベガスで体験してみたいという人は、アイルランド系の飲食店、ようするに アイリッシュ・パブ に行ってみるとよいだろう。
 文化的にも地理的にも近いスコットランド、イングランドなどをコンセプトとしたパブでもそれなりの体験ができると思われるが、互いに似たような文化を持つ近隣民族でありながら、アイルランド、スコットランド、イングランドは歴史的にあまり仲が良くなかったりするので、スコットランド系、イングランド系の店ではこのイベントをスルーする可能性も無きにしもあらず。

セントパトリックスデー  したがってセントパトリックスデーの雰囲気を楽しみたいならアイリッシュパブが確実だ。(右は、緑のビキニ・コンテストの告知や、緑のビールなどを宣伝するアイリッシュパブ McFadden's の広告)
 ちなみにスコットランドやイングランドでは、この日は祝祭日になっていない (ただし北アイルランドでは祝日)。

 以下、一般の観光客が地理的にアクセス可能な範囲にある人気のアイリッシュ系のパブをリストアップしてみた。この日にラスベガスに滞在予定の人は、日本ではまだ体験しにくいこのイベントをぜひ楽しんでいただければ幸いだ。

Nine Fine Irishmen
ニューヨークニューヨーク・ホテルのストリップ大通りに面した位置。カジノ内からもアクセス可能。

Ri Ra Irish Pub
マンダレイベイ・ホテルとルクソール・ホテルを結ぶ渡り廊下を兼ねたショッピング街の中。

Hennessey's Tavern
ダウンタウンの電飾アーケードの終点からさらにほんの少し東側へ行った位置。ラスベガス大通りとの交差点の右手前。

McFadden's Restaurant & Saloon
ストリップ地区の南端ともいえる地区にあるショッピングモール 「タウンスクエア」 内。

O'Sheas at LINQ
リンク・ホテル内のカジノおよびリンク・プロムナードに面した位置にある O'Sheas と呼ばれるアイルランドをテーマにしたカジノと、そこにあるバーはすべてがアイリッシュ。

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