週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2016年 10月 19日号
ウォールバーグ家のウォールバーガーズがオープン
ウォールバーガーズ  海外旅行中、現地の料理に飽きてきて、和食が恋しくなったりすることは、多くの人が経験しているはず。(右の写真は今回ここで紹介するハンバーガー店 Wahlburgers、クリックで拡大)
 だからといって、和食店ばかりを追い求めていたのでは、なんのための海外旅行だかわからない。日本で体験できないことをやるのが海外旅行だとするならば、可能な限り和食は避け、現地のものを食べるようにしたいものだ。
 それでも、口に合わないものは食べたくないというのがホンネだろう。そんなときに便利なのがハンバーガー。和食の対極にあるような食べ物ではあるが、ファーストフード店などのおかげもあり、多くの日本人にとって食べ慣れた味のはずだ。
 とはいえ、マクドナルドでは芸がない。日本には存在しない店で、何か話題性のある店が望ましい。
 今週は、映画俳優とその家族が力を合わせてプロデュースしたという現在人気急上昇中のハンバーガー店 Wahlburgers を紹介してみたい。

ウォールバーガーズ  映画俳優とは、ドニー・ウォールバーグマーク・ウォールバーグの兄弟。
 そして家族とは、「おふくろの味」「おやじの味」ともいうべき家族レシピを残してくれた両親や、その味の再現に尽力しているもう一人の兄、ポール・ウォールバーグを中心とする他の兄弟。(彼らは9人兄弟。右上の写真は、ファミリー・ヒストリーなどが描かれた店内の様子。クリックで拡大)
 そんなウォールバーグ・ファミリーが、自分たちのお気に入りの 「家族の味」 を一般の人にも楽しんでもらおうと、ファミリー・レガシーの具現化に取り組み、2011年、マサチューセッツ州に開業したのが Wahlburgers 1号店だ。
 その後、この俳優ファミリーによるハンバーガー店誕生のストーリーが、シリーズもののテレビ番組として放送されるようになると知名度は一気に上昇、結果的にフランチャイズによる出店を希望する人なども増えてきて、全国展開することに。

ウォールバーガーズ  そのようないきさつを経て、このたびバリーズ・ホテルの前にオープンしたのが Wahlburgers のラスベガス店だ。
 なお、全国展開といっても本格的に動き始めたのは実質今年からで、全米でまだ 10店目。これまでの店舗がマサチューセッツ、ニューヨーク、フロリダなど東海岸に集中していたため、西海岸地区では初めての店ということになる。
 それでも、今後 1、2年以内に最低でも数十店舗を全国展開するようなので、ドニーとマークの知名度を考えると、すぐにアメリカ全土で認知されるチェーン店になることはほぼまちがいないだろう。

ウォールバーガーズ  さて、ラスベガス店の現場の状況に話を移すと、まずは正確な位置について。
 バリーズ・ホテルの前と書いたばかりだが、正しくは、ストリップ大通り側から見て 「グランドバザール」(週刊ラスベガスニュース、第945号に掲載)の一番奥、つまりバリーズの正面玄関の直前ということになる。
 なお、グランドバザールの一番手前側にも Wahlburgers の名前を掲げる小さなブースがあるが(写真右上)、ここは Tシャツや帽子などのロゴ入りグッズを売るためのギフトショップで、ビールやコーラは売っているものの、ハンバーガーは取り扱っていないので要注意。

ウォールバーガーズ  店内に入ると、受付スタッフが席に案内してくれる。ファーストフード店のようにも見えるが、一般のレストランと同様、案内の部分のみならず、オーダー取りも担当のウェイトレスやウェイターがやってくれるので、客がレジに出向いてオーダーする必要はない。その代わり、食べ終わったあとのチップは必要になってくる。
 選べるメニューはほとんどが各種ハンバーガーで、あとはポテト(写真右上) などのサイドオーダーぐらいだ。したがってメニュー的にはファーストフード店に近い。
 ただ、「肉もポテトもオニオンも冷凍モノではありません」と宣言しており、そのへんに関してはマクドナルドとは大きく異なる部分だ。
 なお、バーカウンターがあるなど、酒場としての機能も有しているので、アルコール類の選択肢は非常に多い。

ウォールバーガーズ  どのハンバーガーを選ぶべきか悩んでしまった場合は、代表的なおすすめメニューとして、「ポールのお気に入り」「ドニーのお気に入り」「ママのお気に入り」などが、特別な印付きでメニュー内に掲載されているので、それらの中から選べばよいだろう。(右の写真は「ポールのお気に入り」。たまたまこれは見てくれが悪いが、中はほんのり赤いジューシーなレアで絶品)
 具材やソースの種類など各ハンバーガーの内容に関してはメニュー内に詳しく書かれているので、あとは各自で好きなものを選んでもらうしかない。
 なお、牛肉のハンバーガーを選んだ場合は(ターキーバーガーもあり、常に牛肉とは限らない)、焼き方も聞かれるので、ミディアムとかレアとか指定する必要がある。
 味については、上記の「...お気に入り」 のすべてのハンバーガーを食べてみた限りでは、どれも一般的なファーストフード店のものよりも美味しいという印象を受けた。

ウォールバーガーズ  ハンバーガー以外で特筆すべきところは、オニオンリング(Thin Crispy Onion Rings) と、フレンチフライ(Yukon Gold Fries) だろう。
 この2つはよほどの自信作なのか、創業1号店の時代から人気のメニューとなっているようで、オニオンリングはウォールバーグ家オリジナルのクリスプに揚げたかなり細めのカット(写真右)、フレンチフライはユーコンゴールド(ジャガイモの品種のひとつで、やや黄色く、あっさりした風味が特徴)を使用。どちらもハンバーガーのサイドメニューとしてはもちろんのこと、バーカウンターでのビールのつまみとしても非常に合う。
 飲み物の話になってしまうが、「ハウスメイド・レモネード」もウォールバーグ家オリジナルの自信作で、この店でレモンをしぼって砂糖キビで甘みを付けているとのこと。オーダーする際にウェイターから、「一般のレモネードよりもレモンの酸味が強烈ですよ」と言われるだけあって、本当に生のレモンのさわやかな味が印象的だった。

ウォールバーガーズ  店内の雰囲気に関しては、赤や黄色やオレンジを使うことが多いハンバーガー業界にしては珍しく、テーマカラーが淡いグリーンで、さわやかな印象がなかなかよい。
 また、どの店も総じてすいていて元気がないグランドバザール内の各テナントにおいては、一番といってもいいほどの活気があり、ドニーやマークの人気の高さがうかがえる。
 入口から店内に入って右側の壁にはウォールバーグ・ファミリーの写真が大きく印刷されており(写真右上)、記念撮影のスポットにもなっているので、興味がある者は記念に撮るとよいだろう。
 価格に関しては、スモールバーガー $7.95 からトリプルバーガー $14.95 まで幅が広いが、「ママのお気に入り」などの中心的な存在の人気バーガーは $11.95 〜 $13.95。
 オニオンリングやポテトなどのサイドメニューはすべて $4.95、ハウスメイド・レモネードやコーラなどのソフトドリンクは $3.95、ビールはほとんどの銘柄が $8.00。
 決して安くはない価格設定ではあるが、家賃が高い超一等地ということや、ストリップ地区のレストランの相場を考えると妥当な水準といってよいのではないか。営業時間は午前11時から深夜2時まで、週末は早朝4時までオープン。

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