週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2016年 6月 15日号
深夜の爆破解体ショーで消えたリビエラのモナコ・タワー
リビエラ・ホテルの爆破解体  6月14日、午前2時半、多くの群衆が見守るなか、カウントダウン花火とともに、リビエラ・ホテルモナコ・タワーが爆破解体され消滅した。
(右の写真は 2012年1月当時のリビエラの全景。写真内の右側の建物が今回爆破解体されたモナコ・タワー、中央が 8月に爆破解体予定のモンテカルロ・タワー。後方に高くそびえるダークブルーの建物はリビエラとは無関係。右下の写真は、爆破後、一夜明けた現場の様子。がれきはすでに一か所に集められ、周辺もきれいに片付けられている)

リビエラ・ホテルの爆破解体  リビエラ・ホテルの開業は 1955年4月。その後 40年ほどはラスベガス屈指の高級ホテルとして一世を風靡したが、1990年ごろから始まった巨大テーマホテルの建設ラッシュ以降、その存在感を次第に失い、2015年5月、あえなく 60年の歴史に幕を降ろすことになってしまった。
 そんな閉鎖されたリビエラを昨年 1億8250万ドル(当時のレートで約220億円)で買い取ったのは、ラスベガス観光局こと Las Vegas Convention and Visitors Authority (LVCVA)。
 この LVCVA は、リビエラの近くにあるラスベガス・コンベンションセンターも管理所有しており、爆破解体後の跡地は、コンベンション施設の拡張や駐車場の増設などのために有効利用される予定だ。

 なお、閉鎖されてから爆破解体までに1年も要したのは、意思決定や単なる作業上の遅れだけでなく、当時の古い建物には断熱材や防火材としてアスベストが広く使われていることから、それが爆破により飛散してしまうことを防ぐ対策などに時間を要したからとされている。
 ちなみに 8月に解体される予定のモンテカルロ・タワー(1975年完成) のほうがモナコ・タワーよりも 13年も古く、アスベスト問題がより深刻で (当時はアスベストが有害視されていなかったため)、爆破前の除去作業などに時間がかかっているとのこと。爆破自体も建物全体を特殊シートなどで覆ってから行う必要があるなど、複雑な手順が求められている。
 今回のモナコ・タワーの爆破解体は、そのすぐ東側にアパートなどの施設が近接しているため、かなり困難な作業だったようだが、爆破開始が予定時間から30分ほど遅れたこと以外は、倒壊方向などすべて想定通りに進んだようだ。また幸いにも天候が無風状態に近かったため、ほこりの飛散なども最小限に抑えられた模様。
 以下の2つの動画は、上が爆破開始前に打ち上げられた通常の花火、下がカウントダウンに合わせた数字の花火 (ストリップ大通り側から見た見学者はこの数字が正しく見えなかったらしい。この動画はストリップとは逆の東側から撮影) および爆破の瞬間。
(撮影: Mari Sugimoto / LVCVA)







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