週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2016年 2月 3日号
アメリカの国民的行事「スーパーボウル」に賭けてみよう!
Super Bowl  過去記事との重複になってしまうが、今年もまたスーパーボウルの季節がやってきた。2月7日、カリフォルニア州サンタクララで開催される。
 「スーパーボウル」 とは、アメリカンプロフットボールリーグ NFL のチャンピオン決定戦のことで、全米最大のスポーツイベント。7試合制の大リーグ野球のワールドシリーズとは異なり、1試合だけの一発勝負のためか、その注目度は半端ではなく、もはや冬の風物詩ともいえるアメリカの国民的行事だ。

 特にギャンブルの街ここラスベガスでの過熱ぶりはすさまじく、日ごろ賭けごとやフットボールに縁がない者までもがカジノへ足を運ぶ。
 カジノ側も元スター選手を招いての大型スクリーンでの観戦パーティーを競って開催するなど、年に一度のビジネスチャンスに余念がない。
 チーム名すら知らない者や、ひいきチームを持たない者までもが楽しめるようにさまざまな賭けが用意されており、カジノでは大金が動くことになる。
 今週は、そんなスーパーボウルの賭け方や、現在の配当倍率などを取り上げてみたい。なお青少年も観戦する神聖なるスポーツを賭けの対象にすることに対して、主催者である NFL組織が強く反対している関係で、Super Bowl という固有名詞をカジノで使うことが法律論争になりやすく、近年カジノでは Pro Football Championship という表現を使う傾向にある。

Super Bowl  今年の対戦カードは 「カロライナ・パンサーズ 対 デンバー・ブロンコス」。
 ラスベガスのカジノでのハンデ (現場では 「ポイント・スプレッド」 と称されることが多い) は、パンサーズが有利と見られており、2月1日時点におけるその数値はマイナス 5.5点。(写真右上)
 これは、パンサーズに賭けた者は、パンサーズが 6点差以上で試合に勝たなければカジノでの賭けは負けてしまうことを意味し、逆にブロンコスに賭けた者は、実際の試合でブロンコスが負けても 5点差以内であれば、カジノでは勝ちになり払戻金を受け取れることになる。(このハンデの数値はカジノによって異なり、また時間と共に変化する可能性がある)
 このようなハンデ込みの賭けの場合の払戻金は原則としてどちらのチームに賭けた場合も 「イーブンマネー」、つまり賭けた金額と同じ額だけ勝てることになるが、実際にはカジノ側が手数料を取るので (その率はカジノによって異なるが、以下で示す 「マネーライン」 でいうところの -110 に設定しているカジノが多い)、100ドル賭けて勝っても 200ドル(賭け金も含めて) が戻ってくるわけではない。

Super Bowl  以上のようなハンデ込みの賭け方が一般的ではあるが、ハンデなしで賭けることもできる。たとえばブロンコスのファンなどが、「ハンデなどいらない。とにかく試合に勝つことしか考えていない」 という場合は、ハンデなしでブロンコスに賭けることも可能だ。
 その場合、右上の写真からも読み取れるとおり、現在のマネーラインは +200。同様にマイナスのハンデなしでパンサーズの勝ちに賭ける場合のマネーラインは -240。
 この 「マネーライン」 とは、得点によるハンデではなく、賭け金の増減で実力差を調整しているようなものと考えればわかりやすい。
 「+200」 の意味は、100ドル賭けて試合に勝つと 200ドル受け取れる(自分の賭け金も含めれば 300ドル受け取れる) ことになり、「-240」 は、「100ドル勝ちたい人は 240ドル賭けてください」 ということを意味する。
 つまり、パンサーズに 240ドル賭けて試合に勝つと、100ドルの儲け、つまり自分の賭け金も含めて 340ドル受け取れることになる。
 なお、これらマネーラインの賭けの場合、すでにその数値にカジノ側の手数料が組み込まれているので、それ以上差し引かれたりすることはない。

 どちらのチームが強いのか、もしくはどちらのチームが好きか嫌いかなどにまったく興味がない者に人気があるのが、トータル得点に賭ける方法だ。今年のスーパーボウルのこの数値は現在 45.5。
 これはどちらかのチームに賭けるというものではなく、両チームの合計得点がこの数値を超えるか(Over)、超えないか(Under) を当てる賭けで、これに賭けた場合、テレビ観戦などでの応援スタイルは、「どっちのチームでもいいから、とにかく早くたくさん点を取ってくれ〜!」、もしくはその逆に 「点を取るな〜!」 といったカタチで試合観戦することになる。
 配当倍率は、Over も Under も -110 が一般的、つまり 100ドル勝つためには 110ドル賭けなければならない。(カジノによっては -105 の場合もあったりする)

 なおハンデにしろマネーラインにしろ合計得点にしろ、その数値はファンの賭け方の偏りに応じて、どのような試合結果になってもカジノが損をしないように日々刻々と変化し得るもので、ここまでに書いてきた数値は固定的なものではない。(参考までに、ハンデの設定をしくじったり、ハンデの変更のタイミングに対して微妙な試合結果になってしまった場合など、たまにカジノ側が損をすることもある)
 したがって、今週ラスベガスに滞在予定の者でこれから賭けに参加する場合は、必ず電光掲示板などでそのつど数値を確認してから賭けるようにしたい。

Super Bowl  ここまであれこれ記事を書いている間に、新たな情報が入ってきた。多くのカジノが 2月2日の午後あたりから、パンサーズのハンディキャップを -5.5点から -6.0点に変え始めたらしい (写真右、2月2日午後6時、シーザーズパレス)。-5.5点だと、パンサーズに賭ける人が多すぎるようだ。
 今後もさらにパンサーズのハンデがきびしくなる可能性は十分にあるので、パンサーズ・ファンは早めに賭けたほうがよいかもしれない。逆にブロンコス・ファンは、さらにハンデが増えるのを待ってみるのもよいかもしれないが、こればかりはだれにもわからない。

 なお、ここまでに説明した賭け、つまりハンデあり、ハンデなし、合計得点、はどこのカジノにもある人気の賭け方だが、それ以外にも各カジノでは独自のユニークな賭け方をたくさん用意している。
 ちなみに、スポーツブックの権威とされるウェストゲートホテル (旧ラスベガスヒルトン) のカジノでは、どこのホテルのカジノよりも豊富な種類の賭けを用意することで知られており、今回のスーパーボウルにおけるその数は、なんと 375種類というから驚きだ。
 たとえば、「先攻後攻を決めるコイン・トスで表が出るか裏が出るか」、「どっちのチームが先に得点するか」、「両チーム合わせたクオーターバック・サックの数は5回よりも多いか少ないか」 といったありふれた賭けから、スーパーボウルとはまったく関係のないスポーツ競技に絡めた賭け、たとえば 「同じ日に開催されるアイスホッケーリーグNHLの試合における合計得点と、パンサーズとブロンコスの第2クオーターの合計得点、どっちが多いか」、「同じ日に開催されるプロゴルフ・トーナメント第4ラウンドにおけるローリー・マッキュロイ選手のボギー以上のホールの数と、ブロンコスが成功するクオーターバックサックの数、どっちが多いか」 といった奇想天外な賭けまで、それこそありとあらゆるユニークな賭けが用意されている。
 賭けもそこまで飛躍すると異常といった感じがしないでもないが、それこそまさにスーパーボウルが単なるフットボールの試合を超えた国民的イベントになっていることの何よりの証拠といってよいのではないか。
 ちょうどスーパーボウルの日にラスベガスに滞在することになっている人は、年に一度のこの国民的イベントに、賭けという形でぜひ参加してみるとよいだろう。ラスベガスならではの貴重な体験になることまちがいなしだ。

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