週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2016年 1月 6日号
2016年にラスベガスで予定されているプロジェクト
 「この街の一年は他の都市の十年」 などと言われるほど、何ごとにおいても変化が激しいラスベガス。どこかのホテルが爆破解体され、どこかに新しいホテルが出現する。
 そんなことが繰り返されていた時代もあったが、リーマン・ショック以降のこの数年は総じておとなしく、建設ラッシュという言葉も久しく聞かない。
 それでもここはラスベガス。他の都市と比べると常にどこかで何かが変化しており、2016年も少なからずいくつかのプロジェクトの開始や完成が予定されている。今週はそれらを紹介してみたい。

Las Vegas Arena & The Park
Las Vegas Arena & The Park  モンテカルロ・ホテルとニューヨーク・ニューヨーク・ホテルの間で建設が進められている約 20,000席規模のアリーナ。
 両ホテルを運営する MGM Resorts 社と、世界各地でスポーツイベント施設などを所有する AEG 社のジョイント・ベンチャーで、こけら落としは 4月6日になる予定。
 バスケットボールもしくはアイスホッケーのプロチームの誘致を目指しているが、まだ実現には至っていない。
 The Park は、ストリップ大通りからアリーナに至るまでのプロムナードおよびアリーナ周辺の広場などを含む商業施設で、ショップや飲食店が軒を並べることになっている。
 なお、似たコンセプトの施設 "LINQ" (大観覧車を含むプロムナード) が、2014年にフラミンゴ・ホテルの北側に完成してからまだ日が浅いため、ショップや飲食店の供給過剰を不安視する声も少なくない。

Monte Carlo Theater
Monte Carlo Theater  マジシャンのランスバートンやブルーマングループなどのナイトショー会場として長らく使われてきたモンテカルロ・ホテル内のシアターを解体し、その跡地で建設が進む巨大シアター (右の写真の手前の部分)。
 キャパシティーは約5,000席で、シーザーズパレスの The Colosseum(約4,100席) や、プラネットハリウッド・ホテルの The AXIS (座席数は可変で、かつては 5,000席を超える規模で使用していた時期もあったが、現在は約4,600席以下で運用) をしのぐラスベガス最大の劇場となる。完成は秋以降。場所が前述の The Park に面しているため、The Park と不可分な施設となる予定。なおこのシアターの完成に合わせて、モンテカルロ・ホテル自体の名称が変更されるのではないかとの噂もあるが、定かではない。

Topgolf at MGM
Topgolf  MGMグランド・ホテルの北東側、MGMシグネチャー(コンドミニアム兼ホテル) の東側に面した空き地で建設が進められているゴルフ練習場を中核とした総合エンターテインメント施設。同種の施設を全米展開している Topgolf 社と MGM Resorts 社のジョイント・ベンチャー。
 練習場の部分は、4階建て 102打席で、ネットまでの距離は 215ヤード。バーやレストランなどの飲食施設、ハイテクマシンを導入したゴルフスクール施設、ライブステージ会場などを併設。Topgolf 社にとって 23番目のロケーションで、規模は全米最大とのこと。完成は春ごろとされているだけで、正式な日程は明らかにされていない。
 「観光客がわざわざラスベガスでゴルフ練習をするのか」、「マンダレイベイ・ホテルの南側に同種のゴルフ練習施設がすでにあり供給過剰」、「ストリップから奥まった位置にあるため露出度が低く、徒歩ではアクセスしにくい」 といった採算性を疑問視する声もある。

Transformers, Avengers at Treasure Island
Avengers at Treasure Island  アニメ、映画、玩具でおなじみの「トランスフォーマー」 と 「アベンジャーズ」 をテーマにしたインターラクティブな体験ができるアトラクション施設。
 トレジャーアイランド・ホテルが、版権などを持つ Victory Hill 社にスペースを貸す形で運営される。
 場所は、かつて海賊船のショーが行われていた海賊湾の北端で、昨年オープンしたドラッグ・ストア CVS の上層階 (右の写真内の円形で暗くなっている部分)。開業は4月を予定している。

Resort World
Resort World  かつてスターダスト・ホテルがあった場所に建設される大型カジノリゾート。
 2007年に爆破解体されたスターダストホテルの跡地に地元のカジノ企業 Boyd 社が、Echelon というプロジェクト名で大型カジノリゾートの建設を 2008年から開始したが、リーマン・ショックによる不況で 2009年に建設を途中で打ち切り、その後、マレーシアに拠点を置く Genting 社にすべてを売却。
 長らく雨ざらし状態が続いていたが、Genting 社が今年から建設を再スタートし、2018年までに完成させることになった。最終的な客室数は最大で約 6,500まで拡大できるとされているが、開業時にどこまで大きくするかなどはまだ明らかにされていない。

Alon Las Vegas
Alon Las Vegas  2007年に爆破解体されたニューフロンティア・ホテルがあった場所 (ウィンの向かい側の空き地、写真右) で計画されているカジノリゾート。
 爆破解体の前から発表されていたプロジェクトはリーマン・ショックの影響で着工前に頓挫。その後、オーストラリアを拠点とする Crown Resorts 社が空き地を引き取り、Alon Las Vegas という名称の 1,100部屋規模のカジノリゾートを 2018年までに完成させる計画を発表。現在その最終的なプランが練られているところで、今年中に着工するとされているが、実現を疑問視する声も少なくない。

Riviera Hotel 爆破解体
Riviera Hotel  昨年5月に、60年の歴史に幕を下ろして閉鎖されたリビエラ・ホテルの爆破解体が、年内に予定されている。(右の写真は閉鎖前のもの)
 爆破解体されたあとは、ラスベガス観光局が、ラスベガス・コンベンションセンターの増床工事を開始する予定。バスターミナルの建設なども計画されている。(ラスベガス・コンベンションセンターは、ラスベガス観光局が所有し運営している)

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