週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2015年 6月 24日号
独立記念日の花火はシーザーズと観覧車周辺がおすすめ
独立記念日花火大会 at ラスベガス  7月4日は "Independence Day" こと、アメリカの独立記念日。
 毎年この時期になると必ず花火大会に関する問い合わせが寄せられるので、過去記事と重複してしまう部分もあるが、今年もその話題を取り上げてみたい。
(右の写真は 2011年の独立記念日にシーザーズパレスから打ち上げられた花火。以下の写真もすべて過去のもの)

 アメリカ国民にとっての、この日の意味は大きい。そもそもこの国には全国規模の祝祭日が少なく、その数はせいぜい日本の半分程度だ。
 「日本人は働きすぎ、諸外国は休みが多い」 といわれて久しいが、それはフランス、ドイツ、イタリアなど、おもにヨーロッパ諸国の話であって、アメリカの一般労働者にとって (特に、その職場において勤続年数が少ない労働者)、有給の夏休みなどはないに等しく、ゴールデンウイークも年末年始の長期休暇もない。
 そして数少ない祝祭日も、神聖かつ厳粛なクリスマスをはじめ、サンクスギビングデー、メモリアルデー(戦没者記念日) といった具合に宗教色が濃かったり追悼が目的だったりで、1月1日のニューイヤーズデーを除けば楽しく派手な気分になれる日はそう多くない。

独立記念日花火大会 at ラスベガス  そんな中、独立記念日だけはさん然と輝く "祝日中の祝日" とでもいうべきめでたい日で、老若男女が祝賀気分に酔いしれ自国の建国独立を祝う。(右の写真はストラトスフィアタワー)
 また、ただ単にめでたいというだけでなく、多種多様な人種や文化で構成されているアメリカにとっては、日本における桜、富士山、独自の食文化、皇室といった国民が共有しやすい価値観のようなものが少ないため、この独立記念日はバラバラになりがちな国民の意識をひとつにまとめる貴重な機会でもあり、愛国心の高揚や人種を超えた結束の日という意味合いも強い。
 もちろん過度なナショナリズムの鼓舞に批判的な意見を持つ者もまったくゼロというわけではないが、少なくとも日の丸や君が代の論争に明け暮れ素直に祝いにくい日本の建国記念日とは大違いで、大多数のアメリカ国民はこの日を単純かつ素直にめでたい祝日として受け止めている。

独立記念日花火大会 at ラスベガス  そんな彼らにとって、建国を祝うスタイルはいつも決っている。Fireworks、つまり花火だ。
 季節を感じるイベントが少ない米国において、この日の花火大会は完全に夏の風物詩といってよいだろう。(右の写真はシーザーズパレス)
 全米の子供たちが自宅の庭などで花火を楽しみ、自治体や企業はそれぞれの地域で花火大会を主催する。その数、大小合わせて全米で1万を超えるというから半端ではない。
 さらに最近は、家庭での花火による火災事故などを防ぐ目的から、全米各地の市や消防当局が、「花火は自宅でやらずにコミュニティーなどが主催する花火大会を見に行くように」 と、家庭での花火を条例で禁止し、花火大会を奨励する傾向にあるため花火大会の数は年々増えているという。
 ちなみに、家庭花火を規制する市が多いなか、ここラスベガス市は容認派で (といっても原則として独立記念日以外は禁止)、毎年この時期になると街中のいたるところに即席の 「花火売りスタンド」 (写真右下) が姿を現す。買っても当日まではやってはいけないルールになっているので、子供たちにとって独立記念日は指折り数える待ち遠しい祝日だ。

独立記念日花火大会 at ラスベガス  さてラスベガスおよびその近郊における花火大会に関してだが、その数は30以上あるといわれている。地元の新聞やテレビなどで紹介される花火大会の数はせいぜい十ヶ所程度だが、実際に小高い丘の上などに行くと、盆地になっている街全体を見渡すことができ、とてつもない数の花火大会が同時並行的に行われていることに気づく。
 ただ、それだけの数があっても、基本的には他の都市と同様、地元民向けのイベントであるため、その大部分はホテル街から遠く、一般観光客がアクセスすることはむずかしい。レンタカーがないと無理だろう。
 そうはいってもここは観光都市ラスベガス。観光客の存在を無視することはできず、毎年ストリップ地区のホテル街でも必ずどこかのホテルが花火大会を開催している。
 ちなみに以下が現時点で公表されている主要花火大会のリストで、そのうちの最後の4つ (印) がホテル街での開催だ。(カッコ内は打ち上げ開始予定時刻)

 City of Henderson, Mission Hills Park (21:00)
 Boulder City, Veterans Memorial Park (21:00)
 Providence Master Planned Community (21:15)
 Lake Las Vegas (21:00)
 Cashman Field (ラスベガス 対 アルバカーキ 戦の試合終了後)
 Green Valley Ranch Resort Spa & Casino (21:00)
 Red Rock Casino Resort & Spa (21:00)
 Stratosphere Casino & Hotel (21:00)
 Caesars Palace (21:15)
 High Roller at The LINQ (21:30)
 Mandalay Bay Beach (21:00)

独立記念日花火大会 at ラスベガス  この4つの中でも特にシーザーズパレスとハイローラーをおすすめしたい。ちなみにハイローラーとは、ショッピングプロムナード LINQ の終点にある世界最大の観覧車(右写真) のこと。その観覧車周辺で花火が打ち上げられる。
 シーザーズパレスと LINQ はストリップ大通りを挟んで向かい合った位置関係にあり簡単に行き来できるので、どうせなら両方見るとよいだろう。どちらも経営母体が同じということもあり、打ち上げ時刻をちゃんとずらしてくれているところがありがたい。シーザーズパレスは 21:15 から、LINQ は 21:30 からとなっている。
 なお、ストラトスフィアとマンダレイベイは中心街からやや遠く、群衆も少なく盛り上がりに欠けるのであまりおすすめできない。特にマンダレイベイの場合 (写真右下)、同ホテルのプール施設内での有料イベントとなっているので、一般の人にとっては楽しみにくい。

独立記念日花火大会 at ラスベガス  なお、アメリカの花火大会は日本の納涼花火大会と違って1時間も2時間もやらない。10〜15分程度が普通で、大都市での大規模な花火大会でもせいぜい 30分、今回のシーザーズや観覧車はたぶん 10分以内のはずだ。
 したがって、少しでも遅刻すると見損なう可能性があるので、タクシーやバスでの移動を考えている場合、交通渋滞には十分な注意が必要だ。また徒歩で行く場合でも、歩道橋などが非常に混雑する可能性があるので、十分余裕を持って早めに現場へ行くようにしたい。
 「他国の建国を祝ってどうする」 という意見もありそうだが、少なくとも旅行期間中はその 「他国」 にいるわけで、そこの国民と一緒に慶事に参加し、祝賀ムードを共有することは決して無駄な体験ではないだろう。

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