週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2015年 5月 13日号
マライア・キャリーのコンサートがシーザーズで始まる
マライア・キャリー at シーザーズパレス  先週の水曜日から、マライア・キャリーの常駐コンサート "MARIAH #1 TO INFINITY" がシーザーズパレスの円形シアター 「コロセウム」 で始まった。(右の写真は巨大広告塔とコロセウム、クリックで拡大表示)
 なお常駐といっても毎日開催されるわけではない。会場をロッド・スチュワート、エルトン・ジョン、セリーヌ・ディオンなどと共用しているため、他のコンサートと重ならないよう予定が組まれており、現時点で決定している公演日は以下のとおり。開演時刻は午後8時。
 5月、6、9、10、13、16、17、20、23、24日
 7月、8、11、12、15、18、19、22、25、26日

 さてさっそく 5月10日の公演を観てきた。この種のショーの評価はむずかしい。なぜなら、観る側がその主役のファンかどうかで感じ方がまるでちがってくるからだ。ファンであれば、仮に内容が少々悪くてもそれなりに楽しめ、逆にファンでなければどんなに完成度が高くても感動は小さかったりする。
 そのようなわけで、あえて評価しなければならないとするならば、「ファンであれば十分に楽しめる大変すばらしいショー、ファンでなければ普通のコンサート」 と表現するしかないと思われるが、ファン以外がわざわざ高価なチケット代を負担してまで会場に足を運ぶとは考えにくいので、ここでは大変すばらしいショーという前提で話を進めたい。

マライア・キャリー at シーザーズパレス  ファンにとって一番気になるのは披露される曲目だろう。
 それをすべて知りたいと思う反面、当日の楽しみが減ってしまうので、全部知りたいとは思わないというファンも多いにちがいない。曲の演奏順までを知りたいという人はかなり少数派ではないか。
 とはいえ、最近はネットなどで情報が氾濫していることもあり、それらを簡単に知ることができるばかりか、主催者側が事前に曲目を完全に公開しているコンサートも増えてきているのも事実。
 じつはこのコンサート、曲目はおろか、演奏順までを間接的に公開しているので、もはや知りたくない人に配慮し今ここで掲載を躊躇しても意味がない。
 ずばり演奏される曲目は、アメリカの週間ヒットチャート 「ビルボード Hot-100」 で1位になったことがある18曲、それに INFINITY だ。そのことはこのコンサートのタイトル "MARIAH #1 TO INFINITY" も示しており、#1 とは1位になった曲のことで、INFINITY は最新の一曲。
 演奏順に関しても、主催者側およびマライア本人が 「Chronologically」 (年代順) という言葉を使って公言している。そこまで公表されるとファンならば以下のようになるであろうことは簡単にわかってしまい、実際のコンサートでもこの順番で披露された。

曲目リスト および 演奏順
 1. Vision of Love (1990年)  11. Always Be my Baby (1996年)
 2. Love Takes Time (1990年)  12. Honey (1997年)
 3. Someday (1991年)  13. My All (1998年)
 4. I don't wanna Cry (1991年)  14. Heartbreaker (1999年)
 5. Emotions (1991年)  15. Thank God I Found You (2000年)
 6. I'll Be There (1992年)  16. We Belong Together (2005年)
 7. Dreamlover (1993年)  17. Don't Forget About Us (2005年)
 8. Hero (1993年)  18. Touch My Body (2008年)
 9. Fantasy (1995年)  19. Infinity (2015年)
10. One Sweet Day (1995年)  
(アメリカ以外の国では、マライア最大のヒット曲といえば圧倒的に Without You ということになるが、イギリスの曲だったこともあってか、アメリカでは最高3位までで 1位になった週は一度もなく、残念ながらこの曲は歌われない)

 もちろんこれら 19曲を歌うだけではなく、トークの部分も少なからず存在する。また、衣装を交換する合間などに、打楽器のパフォーマンス、クラシックギターのソロ演奏、ストリートダンスといった出し物、さらにマライア自身がステージから客席に降りて観客と一緒に歌ったり写真を撮ったりするファンサービス的なパフォーマンスもある。
 映像もタイミングよく使われており、たとえば I'll Be There の場面ではマイケル・ジャクソンとの共演シーンが、Heartbreaker のところではアニメなどが映し出されたりするが、舞台設定が大きく入れ替わるようなことはない。
 マライアの衣装替えは4回。つまり5種類の衣装を披露してくれる。相変わらず胸元が大きく開いた大胆な衣装が多い。
 生バンドは常にステージ上の中央に見ることができ、7人のミュージシャンが担当。それに3人のコーラスが加わり、合計10人がさまざまなサウンドでマライアをサポートする。

 座席に関しては、4300席もある巨大なシアターのため選択肢が多く、チケットの金額でいうと $55 から $250 とかなり幅がある。見やすさはもちろん値段に応じて変化するので予算に応じて決めれば良いと思われるが、常に着席して観たいという場合は注意が必要だ。なぜなら 1階の中央のセクションは、ファンが立ち上がったまま着席しないことがあるからだ。つまり、「$250 も出して最高のポジションを確保したのに、前の人がじゃまで着席したまま鑑賞できなかった」 ということになりかねない。
 後方のセクションや2階席、3階席になると立ち上がる者はまずいないので、そういった心配は不要だが、ステージからかなり離れており、マライアの表情などを見るには遠すぎる。
 ちなみにここのシアターでは、巨大スクリーンにステージの様子を映し出すような配慮はなされていないので、マライアの表情をスクリーン映像として見ることはできない。
 ならば絶対に1階席のほうがいいのかというと、必ずしもそうとは限らないところがむずかしい。1階席の前方のセクションはステージ面に対して高低差がほとんどないため、ステージの表面を上方向から見ることができないからだ。つまりステージ上に映し出される光の演出などは見づらい。
 というわけで2階席の前方がいいような気がしないでもないが、こればかりは好みの問題や予算も絡んでくるので各自で研究して頂きたい。
 チケットはシアターの入口の右側にあるボックスオフィスまたはシーザーズパレスの公式サイトで買うことが可能。

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