週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2015年 4月 15日号
原爆博物館で開催中の UFO や宇宙人に関する展示
Area 51 Myth or Reality  今週は、「National Atomic Testing Museum」 (国立原爆博物館) にて開催されている UFO や宇宙人に関する展示 「Area 51: Myth or Reality」 を紹介してみたい。(右の写真は展示場の入口、クリックで拡大表示)
 「Area 51」とは、ラスベガスの北西約 200km 付近に広がる砂漠の中の秘境にかくれた謎の空軍基地 Groom Lake Air Force Base の通称。
 この基地の存在に対してアメリカ政府は長らく沈黙を守り続け肯定も否定もしてこなかったが (グーグルやヤフーなどの地図にも表示させないようにしていた)、最近になってやっと肯定。
 今では各種ネット地図で存在だけは確認できるようになったものの、それでもその区域一帯は現在でも世界最高レベルの軍事機密管理下に置かれており、軍関係者でも限られた者以外は絶対にアクセスできないことから、「宇宙人が生け捕りにされている」、「恐るべき秘密兵器を開発している」、「よく見かける不思議な飛行物体は開発中の秘密兵器かそれとも UFO か」、「キャトル・ミューティレーションによるものと思われる死体をよく見かける」、「政府は何かをかくしている」 といった噂が絶えず、引き続き世界中の UFO マニアたちから 「聖地」 とあがめられている。

Area 51 Myth or Reality  結果的に、わずか 200km という地の利からラスベガスは 「聖地へアクセスするためのゲートウェイ都市」 と位置づけられており、そんなことから当地で 「Area 51: Myth or Reality」 が開催されることになった。
 余談になるが、ラスベガスに本拠地を置くマイナーリーグAAA のプロ野球チーム名は 「Las Vegas 51s」 だ。また、Area 51 に最も近いレイチェルという村 (人口約70人。Area 51 には立ち入ることができないが、この村はだれもが訪れることが可能なため、訪問地としてはここが事実上の聖地となっている) に通じる州道 375号線に対して、ネバダ州は 1996年、正式に 「Extraterrestrial Highway」(ETハイウェイ) と命名し、実際に道路標識もそのような表示で立っている。(写真右上)

Area 51 Myth or Reality  さて前置きが長くなってしまったが、ここからは展示内容について。
 展示の中心は、ロズウェル事件、NASAの宇宙開発関連、エリア51、そして特殊な航空機などの空軍関連の情報で、通路に沿って進めばだいたいこの順番で見学できるようになっている。
 ロズウェル事件のセクションでは、各種写真や検証データなどと平行して、当時の新聞記事の紹介やそのニュースを伝えるABCラジオ局の音声の再生、またその後に就任した各大統領の UFO に対するコメントなどを紹介。ちなみにジミー・カーター元大統領の 「UFOを見たという人に対しては笑ってしまっていたが、私はもう笑わない。自分も見たからだ」 とのコメントは UFOマニアにとっては心強いのではないか。日本の江戸時代の伝説 「うつろ舟」 の図解説明も日本人としてはうれしい。
 宇宙開発のセクションでは、太陽系外宇宙探査機ボイジャーに搭載されたかの有名な銅板製レコード (地球人からのさまざまなメッセージが収録。日本語での挨拶や尺八演奏なども含まれている) や、宇宙に関する学術的な資料や模型の展示。
 エリア51 のセクションでは、一昔前までならば大変なスクープ情報となるような基地内の写真や詳細地図 (部署名までが記載された建物内の各部屋の見取り図など)、それに基地の歴史や任務などを各種パネルで説明。さらに機体に何も描かれていないラスベガス国際空港発着の謎の航空便 Janet Airline (エリア51 に勤務する人たちがラスベガスから通勤するためのフライト。Joint Army-Navy Employee Transport もしくは Just Another Non Existent Terminal の略とされている) のフライトスケジュールなどかなりマニアックな情報も公開。
 空軍関連のセクションでは、フライイング・トライアングル TR-3B を始め、ボーイングのファントム・レイ、さらには RQ-170 Sentinel、SR-72、X-47B など、軍事マニアにとっては垂涎の的の伝説的な航空機を写真やイラストなどで紹介。

Area 51 Myth or Reality  UFO や宇宙人に対する関心度によって満足度がぜんぜん違ってくることは言うまでもないが、それらの存在をまったく否定していない人であれば十分に楽しめる有意義な施設といってよいのではないか。否定している人が鼻で笑いながら見学するのも悪く無いかもしれない。
 会場は冒頭でもふれた通り原爆博物館の中。ストリップ地区のホテル街の中心地 (ベラージオホテルなどがある交差点)からフラミンゴ通りを東へ2キロ少々進んだ右側。
 路線バスでも行けるが、運行本数が少ないのでタクシー利用が便利。運転手に 「National Atomic Testing Museum, please!」 などと言えばわかってもらえるはずだが、わかってもらえない場合は 「755 East Flamingo Road 」 と番地を告げればよい。タクシー料金はベラージオなどがある交差点付近から $10 前後。所要時間は 5分以内。徒歩で行くには 30分以上歩く覚悟が必要。
Area 51 Myth or Reality  開館時間は月曜日から土曜日が 10:00am から 5:00pm、日曜日が 12:00pm から 5:00pm。展示期間は明確にはなっていないようだが、年内いっぱいは継続される予定。(右の写真はギフトショップで売られている宇宙人風のサングラス $4.95)
 入館料は一般が $22 で、62才以上のシニアと 18才未満が $20。6才以下は無料。
 この料金には原爆博物館の展示場への入館料も含まれているので、ついでにそちらも見学するとよいだろう。原爆博物館に関するくわしい内容は、このラスベガス大全の [観光スポット]セクション内の [原爆博物館] のページに掲載。エリア51周辺やレイチェルへのツアーに関しては [ツアー]セクション内の [Area-51 & UFO & 天の川ツアー] のページに掲載。

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