週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2014年 12月 24日号
カウントダウン花火、今年も昨年と同じ7ヶ所から8万発
カウントダウン花火大会  このサイトの常連読者にとっては毎年同じ内容になってしまい恐縮だが、この時期、初めてベガスを訪れる読者からの問い合わせが絶えないので、今年も恒例の話題、カウントダウン花火大会について取り挙げてみたい。
 今年で15回目を数えるこの花火大会は、ホテルの屋上から打ち上げられることで知られ、今年もその打ち上げサイトとなるホテル名が主催者側から発表された。(写真はすべて過去の大会のもの)

 その内訳は、右の地図の赤い部分、つまり北から順にストラトスフィア、トレジャーアイランド、ベネシアン、シーザーズパレス、プラネットハリウッド、アリア、MGMグランドの7ヶ所で、昨年、一昨年とまったく同じということになる。
 かつては毎年のように打ち上げホテルが変わっていた時期もあったが、ここ数年は、上記の7ヶ所にトロピカーナが加わり8ヶ所になるかどうか程度のちがいだけで、ほぼ同じホテルに落ち着いており、年末年始をベガスで過ごすと決めている常連リピーターにとっては、ややマンネリ感は否めないかもしれない。

 アメリカの花火大会は、日本の夏のそれとちがって 1時間も2時間もやらない。多くの場合、10分にも満たない短時間勝負で、主催者側の発表によると、今回の打ち上げ継続時間は 7分11秒。昨年よりも約1分短くなっている。
 始まったかと思えばすぐに終わってしまうので、宿泊ホテルの館内から群衆をかき分けながらストリップ大通りへ出る際は、遅刻しないよう十分注意が必要だ。
 打ち上げ開始時刻はもちろん深夜0時ということになるわけだが、厳密にいうと、23時59分50秒にストラトスフィアでカウントダウン花火がスタートし、新年を迎えると同時に他の6ヶ所のホテルが加わる。花火の総数は約80,000発。ちなみに昨年は 88,000発。

 この時期になると、「どこで見るのがベストか?」 といった問い合わせが毎年寄せられるが、どこを選んだとしても、ストリップ大通りから遠く離れない限り、7ヶ所すべての花火を見ることはできないので (高層ビルに囲まれた環境のため、条件が良くてもまともに見えるのはせいぜい3ヶ所)、場所にあまりこだわる必要はない。あっちこっちを見回していても首が疲れるだけなので、1ヶ所集中型で楽しむようにしたい。
 また、音楽に合わせて打ち上げられることになっているが、群衆の歓声が大きすぎ、その音楽がまともに聞こえる場所はほとんど無い。場所選びにこだわることなく、宿泊ホテルの近くで見ればよいだろう。
 ただし MGM よりも南、そして Wynn よりも北は、通行人が少なく盛り上がりに欠けるので、適当な場所まで出て行ったほうがよい。
 ちなみに、押しつぶされそうな混雑の中でお祭りムードを楽しみたい場合は、ベラージオやフラミンゴがある交差点付近がベスト。ただ、息ができないほど圧力がかかる場所もあったりするので、子連れファミリーや体力に自信がない者は注意が必要だ。

 なお今回に限らず、この大会においては、打ち上げ場所と群衆との距離があまりにも近いため、安全上の理由から、いわゆる尺玉のような大きな花火が打ち上げられることはない。
 そのぶん小さな花火を機関銃のようにたくさん打ち上げるのがこの花火大会の特徴で、80,000発を 7分11秒で割ると、毎秒約185発。それを打ち上げ場所の数の7で割ると、1ヶ所から毎秒約26発という短期集中型の濃密な演出であることがわかる。
 花火に合わせて流される曲は毎年変わっており、今年はホイットニー・ヒューストンのアメリカ国歌、アリシア・キーズの Girl on Fire、ワンリパブリックの Counting Stars、エリー・ゴールディングの Burn、ピットブルの Don't Stop The Party になる予定。

 なお、群集の頭上に残骸が落下したりしないよう、風に対する条件がきびしく、時速10マイル(秒速約 4.5メートル) 以上の強風の場合は消防当局の判断により中止になる。
 とは言っても、過去14回、中止になったことは一度もないので、楽観的に考えてよいのではないか。
 風よりも気になるのは気温かもしれない。真冬の深夜ということで氷点下なる可能性もある。夏の暑さで知られる砂漠都市ラスベガスだが、冬の寒さも侮れない。それなりの防寒対策が必要だ。なお、身動きが取れない群衆の中でビールを浴びてしまったりすることもしばしばあるので、毛皮など高価な服装は避けたほうがよいだろう。

 ビールといえば、アメリカの多くの都市では、繁華街で歩行しながらのアルコールは禁止されているが、ラスベガスではそれが許されている。
 ただし安全上の理由から、ビン入りのビールは路上で売られていない。プラスティックボトルかカップに注がれた状態で販売される。
 それがゆえにビールを浴びてしまいやすいわけだが、仮に頭からかぶってしまっても、怒ることなく祭の思い出としてそれを楽しむぐらいの心のゆとりを持って臨みたいものだ。
 最後に、強風で中止になる可能性があることを書いたばかりだが、実は一番やっかいなのは完全な無風状態。ビルの谷間に花火の煙がよどみ、打ち上げ開始直後からほとんど何も見えなくなることがよくある。適度な風と温暖な気温になることを祈りたい。



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