週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2014年 10月 22日号
ラスベガスのレストラン 20店が、全米トップ100にランクイン
レストラン売り上げベスト100  「レストランを選ぶ際に重視することは?」 と聞かれれば、多くの人は味、メニュー、雰囲気、インテリア、価格などを挙げるのではないか。中には立地条件、営業時間、衛生状態、駐車場などというのもあるかもしれない。しかし年間売上を気にする者はまずいないだろう。
 だとすると今回の情報は有益ではないことになってしまうが、「売上が大きい = 味、メニュー、雰囲気などトータル的な評価が高い」 と考えられなくもないので、あえて売上に関する話題を取り上げてみたい。(上の写真は、売上が全米第20位にランクされたパリスホテルにある Mon Ami Gabi)

レストラン売り上げベスト100  このたび業界誌 「Restaurant Business」 が、毎年恒例の「年間売上で比べた全米トップ100店」を発表した。
 全米50州およびワシントンDCを対象としたものなので、単純計算では1州につき平均2店が選ばれることになるわけだが、なんとラスベガス 1都市から 20店もランクインした。(右の写真は、87位にランクされた Eiffel Tower Restaurant)
 もちろん人口が多い州もあれば少ない州もあるので単純比較はできないが、ラスベガスがあるネバダ州の人口は、全米平均 640万人よりもはるかに少ない約280万人。ちなみにロサンゼルスやサンフランシスコがあるカリフォルニア州は3800万人、ニューヨーク州は1900万人。つまり人口あたりで考えるとラスベガスの 20店というのは突出していることがわかる。
 それだけ人口(地元民)以外の来訪者が多いということの何よりの証拠といえなくもないが、それ以外の要因もありそうだ。たとえば営業時間が長い、店の規模が大きい、メニューの平均単価が高い、来訪者が滞在している地理的な範囲が集中している、運転して帰る必要がない客が多いのでアルコール類の売上が期待できる、カジノが料金を負担する招待客に対して超高額ワインの売上が期待できる、など、ラスベガスにはレストランにとって好条件がそろっている。
 逆に、圧倒的な人口を誇り観光客も多いカリフォルニア州からは 8店しかランクインしていない。人口が半分のニューヨーク州からは 31店。この差は明らかに都市構造のちがいによるものと思われる。つまり車社会のロサンゼルスなどでは、どんなに有名な店であっても (実際にビバリーヒルズ周辺には有名店がたくさんある)、ホテルやショッピング街が広大なエリアに分散しているため、観光客が徒歩でアクセスできるような環境ではなく、そもそも歩行者自体がほとんど存在していない。これはレストランにとって条件が悪すぎる。

 いずれにせよ、数ある大都市を相手に砂漠の中の小さな街ラスベガスから20店もランクインしていることは驚異的なことで、誇るべきことかどうかはべつにして、なんとなくうれしい。以下がそのベスト100のリストなので、ラスベガス旅行を予定している人はレストラン選びの際の参考にしていただければ幸いだ。
 なお、売上の定義や、Restaurant Business 社がどのような方法で調べたのか、特にナイトクラブを併設している店の場合、クラブの売上をどのように扱ったかなどは定かではなく、また売上を公表していないレストランもあるはずなので、これらの順位はあくまでも参考程度にとどめておいたほうがよいかもしれない。

(売上は昨年1年間のもので単位は 100万ドル。Restaurant Business 社) レストラン売り上げベスト100
レストラン売り上げベスト100


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