週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2014年 08月 06日号
夏限定、火曜日の夜は LINQ で無料 「サイレント・ディスコ」
サイレントディスコ  今週は、毎週火曜日の夜、LINQ で行われている BLOQ Party 内の人気イベント「サイレント・ディスコ」 を紹介してみたい。
(右写真の後方は観覧車、手前がサイレント・ディスコの会場。クリックで拡大表示。なお BLOQ の Q は、LINQ の Q と韻を踏ませるようにしただけで特に深い意味は無い)

 LINQ とは、フラミンゴ・ホテルとクアッド・ホテルの間の道路に沿って再開発された全長約370メートルほどのエンターテインメント & ショッピング・プロムナードのこと。起点はストリップ大通りで (T字路を成す形でストリップに接している)、終点には世界最大の観覧車がある。
 そして LINQ では、夏期限定で毎週火曜日を、各テナントが一斉に割引やイベントを行う特別の日と定め、その名称を BLOQ Party とし、その中の中心的なイベントの一つがサイレント・ディスコだ。
 すでに始まってから一ヶ月が経過してしまったが、まだ9月の第1火曜日まで続くので、興味がある人はぜひ足を運んでみるとよいだろう。

サイレントディスコ  サイレント・ディスコとは、文字通り 「音が無いディスコ」 のこと。
 「音がしなければ踊れないではないか!」 と思うなかれ。
 もちろん大音量のディスコ・サウンドはちゃんと流れている。ただしそれを聴けるのはヘッドホンを装着している者だけで、会場全体の空間には音楽は一切流れていない。つまり、DJのトークも音楽も、電波を通じてワイヤレス・ヘッドホンで聴くことになる。
 体験したことがない者がその場面を想像すると、たくさんの者が静寂の中で黙々と踊るという不思議な光景をイメージしてしまいがちだが、実際にやってみると、これが意外にもまったく違和感はない。
 よく考えるとそれは当然のことで、踊っている当事者にとっては視覚的にも聴覚的にも通常のナイトクラブと何ら変わりはなく、また大音量がじゃまをして仲間との会話がしづらいといった環境なども、ヘッドホンをはずさない限りまったく同じだ。
 したがって未体験者にとっては理解しがたいことかもしれないが、一度体験すると納得してしまうのがサイレント・ディスコで、すでにニューヨークなどでは認知されつつあり、夜遅い時間帯でも近隣に騒音迷惑をかけないという意味ではプライベート・パーティーなども含めて今後益々広まっていく可能性がある。土地が広く大音量にも寛容なラスベガスで定着するかどうかは別として、せまい日本こそ適しているのかもしれない。

サイレントディスコ  さて前置きが長くなってしまったが、そんなサイレント・ディスコの会場の位置は、LINQ 全体の中のほぼ中央付近にある噴水広場。
 メインのストリート側から見るとその噴水を越えた奥まったスペースで (右の写真内の右側に見える噴水のさらに右奥)、決して広い空間ではないが、それでもこの種のものはある程度の人口密度がないと盛り上がらないので、限られた人数を考えると 「適度な狭さ」 といってよいだろう。
 限られた人数とは約100人のことで、それ以上は同時に踊ることができない。理由は単純明快で、ヘッドホンの数がその程度しか用意されていないからだ。
 したがって、100人に達するまではすぐに入場できるが、すべてのヘッドホンが貸し出されたあとは、退場する者が出てくるまで入口で待つことになる。
 開場は毎週火曜日の午後9時。日によって混雑度は異なると思われるが、取材した日においては、9時半頃にはすべてのヘッドホンが貸し出され、入場待ちの列ができた。到着順なので予約の必要はない。というか、予約は受け付けていない。

サイレントディスコ  LINQ 全体に人を呼び込む目的で、LINQ の管理会社などが中心となって企画したイベントのため、入場は無料。
 他の一般的なナイトクラブとは異なり、このサイレント・ディスコ内ではビールなど酒類は販売されていないので、16才以上から入場できる (通常のナイトクラブは 21才以上)。
 年齢確認という意味でパスポートや運転免許証など写真付きのIDを入口スタッフに提示する必要があるが、年齢確認以外の目的もあるので、どんなに高齢の者でもIDを持参する必要がある。(右上の写真は入口付近の様子)
 その目的とは、ヘッドホンを持ち逃げされないためのいわば 「人質」 だ。つまり、IDを入口で預けてヘッドホンを受け取り、退場時にヘッドホンと引き換えにIDを返してもらう。

サイレントディスコ  さてそのヘッドホン、かなり高性能なのか、大音量でも音がつぶれることなく、いい音を出していた。まぁそんな性能のことはともかく、知っておかなければならないことが一つだけある。それは選曲、いや選局といったほうが正しいかもしれない。
 サイレント・ディスコでも通常のナイトクラブと同様、違和感なく楽しめることはすでに書いたが、サイレント・ディスコには通常のナイトクラブにはない決定的なメリットがある。選局、つまりチャンネル選びこそがそのメリットで、この会場でも自分の好きなジャンルの曲を流しているチャンネルを選ぶことができる。
サイレントディスコ  ヒップホップ、70年代ディスコサウンド、ジャズ、カントリーなど、さまざまなチャンネルが用意されているサイレント・ディスコもあるようだが、残念ながらここでの選択肢は、DJ直結のチャンネルとカントリーの2つだけ。
 といってもそれで十分かもしれない。なぜなら、大多数の者はDJ直結のチャンネルを選ぶからだ。同じ空間を共有し、会場全体を盛り上げてくれているDJと気持ちを一緒にしない理由もないので当然といえば当然か。(右上の写真はDJの背後から見た会場の様子)
 ちなみにヘッドホンには青のチャンネルと緑のチャンネルが用意されており、取材時においては青がDJ直結、緑がカントリーだった。もちろん、いつでも自由に切り替えることができる。まわりの人たちがどっちのチャンネルを聴いているかは、ヘッドホンの外周がその色に光っているので、一目瞭然でわかる。

サイレントディスコ  開催期間は冒頭でもふれたとおり、9月の第1火曜日までの毎週火曜日。午後9時から始まり、深夜0時ごろに終了。
 通常のナイトクラブのようなドレスコードはないので、短パン、Tシャツ、サンダルでも入場可能。なお屋外イベントのため、荒天の場合は中止になることもあるが、雨が少ない当地において、その可能性はかなり低いと考えてよい。
 ちなみにこのサイレント・ディスコ以外にも火曜日はさまざまなイベントや割引があり、たとえばブルックリンボウル (この週刊ラスベガスニュースの第896号で紹介) では入場無料のライブ・ステージ、大観覧車 (同、第898号) の乗車料金が 4pm〜7pm に限って(地元民は終日) 50% off、FAME (同、第909号) ではドラフト・ビールが1杯分の料金で2杯、さらにスターバックスでも同様にフラペチーノが1杯分の料金で2杯、雑貨店 KOTO では午後6時以降、全品 25% off など、それぞれのテナントが何らかの割引をおこなっているので、サイレント・ディスコだけで帰らずに、いろいろ散策してみるとよいだろう。



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