週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2014年 07月 02日号
ラスベガス周辺の主要国立公園の訪問者数ランキング
 7月4日はアメリカの独立記念日。この日の話題といえば、なんといっても花火大会だが、それは過去何度も取り上げているので、今回はナショナルパーク (National Park) に関する話をしてみたい。(今年の花火大会のスケジュールに関してはスポットニュースに掲載)

グランドキャニオン・ナショナルパーク  国立公園と訳されることが多いというか、そのように訳すしかないと思われる National Park。日本におけるそれとはずいぶん趣が異なっている。(右写真はグランドキャニオン・ナショナルパーク)
 日本では、その区域内および隣接地域に、歓楽街や温泉街など娯楽施設を含む一般の商店がごく普通に存在していたりするが(たとえば富士箱根伊豆国立公園の箱根温泉など)、アメリカではそのようなことはまずあり得ない。
 「人間が勝手に手を加えてはいけない」という自然保護に対する概念に差があるのか、個人の土地の所有や利用などが厳しく制限されており、よほどのことがない限り商業施設などを新設することは許されない。その結果、必要最低限のもの以外、人工物は何も存在しないという特殊な区域が形成されている。
 (日本でも国立公園内を 「普通地域」 とは別に、「特別地域」、「特別保護地区」 に区分し、特別保護地区ではアメリカのナショナルパークに近い状態で厳しく管理されるようになってきているが、まだ管理が甘いとされている)
 また、軍隊や外交などを除き、なにごとにおいても地元、つまり州政府や郡や市に任せる傾向にあるアメリカにおいて、ナショナルパークは国が管轄しているという意味においても特殊な場所といってよいだろう。

 アメリカ人は Mother Nature という言葉が好きだ。日本語に訳される「母なる大自然」といったニュアンスよりももっと神聖で、神が宿る大自然、もしくは神が作った大自然といったニュアンスでとらえられることが多い。そしてその言葉と不可分のような存在のナショナルパークはもはや聖域のような場所として認識されており、日ごろはゴミなどを平気で捨てる輩も、ナショナルパーク内では品行方正に振舞ったりする。
 厳しく法律で守られているという側面もあるが、ナショナルパークには、すべての人を厳粛な気分にさせてしまう魔力があるようだ。
(一方、アメリカでは、世界遺産 World Heritage という言葉には威厳も重みもないどころか、言葉の存在自体ほとんど知られていない。その理由に関しては、この週刊ラスベガスニュースのバックナンバー 754号に掲載)

 さて、そんなナショナルパークが最も混雑するのが独立記念日の時期とされている。小学校などが夏休みに突入し、子供たちに大自然体験をさせたい親にとって、その連休を利用して訪問しやすい絶好のタイミングだからだ。また、独立記念日と不可分の愛国精神が高揚するムードと、自国の誇りとして挙げられることが多いナショナルパークは組み合わせとしても都合がよい。

 前置きが長くなってしまったが、このたび 2013年の各ナショナルパークに対する来場者数が、管理当局 National Park Service, U.S. Department of the Interior から発表された。
 入園料を徴収する料金所など入園ゲートがまったくないナショナルパークもあるなか、どうやって訪問者数をカウントしたのかいまひとつ納得できない部分もあり、どこまで信じてよいのかわからないが、以下がその数字だ。役に立つかどうかはともかく、参考にしていただければ幸いだ。
 (対象はラスベガスに近い西部地区の主要ナショナルパークのみ。印は、あまり重要視されていないが世界遺産にも認定されているナショナルパーク)
グランドキャニオン・ナショナルパーク


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