週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2014年 03月 12日号
モンテカルロ前の歩道に出現、ビールパブ Double Barrel
ダブルバーレル  モンテカルロホテルの敷地の北端からニューヨークニューヨークホテルの敷地の南端までのストリップ大通りに面した歩道沿いで(約450メートルの区間)、新たなレストランやショップが入居する商業施設の建設工事が行われていることは、2ヶ月前のこのコーナー(バックナンバー884号)で取り上げた。その工事の完成第1弾としてモンテカルロホテル前に大型ビールパブ 「Double Barrel」 が先週の金曜日、他の施設よりも一足先にオープンしたので紹介してみたい。(右上の写真は歩道側から見た同店。クリックで拡大)

ダブルバーレル  この店をクリエイトしたのはレストラン、ナイトクラブ、ホテルなどを手がけるエンターテインメント集団 SBE Entertainment Group。
 これまで同社はおもにロサンゼルス、ニューヨーク、マイアミなどで事業展開してきたが、近年ラスベガスでの存在感も高めてきている。
 すでにベラージオホテル内のナイトクラブ 「Hyde」 の運営でベガス進出を果たしている同社は、この秋、大型カジノホテル SLS を開業させる予定で (旧サハラホテルを買い取り改装、改名)、さらにその館内に、同社がこれまでロサンゼルス地区で多店舗展開してきた和食店 Katsuya を始めとする各種レストランをオープンさせることになっているなど、今年の SBE社は、業界関係者やベガスフリークにとっては目が離せない存在になりそうだ。

ダブルバーレル  そんな SBE社によって誕生した Double Barrel、食事もできるレストランではあるが、食事よりも飲みに来ている客のほうが多いことを考えると、実態はビールパブに近い。
 ビールパブということになると、英国スタイルの酒場を連想してしまいがちだが、この店に限ってはそんなことはない。完全なアメリカンスタイルだ。
 同社の広報資料によると、コンセプトはアメリカ南部の郊外型のビールパブで、メニューもアメリカの伝統料理を中心にそろえたという。
 したがって、薄暗いインテリアの中でしっとり飲む英国スタイルとは似ても似つかぬ雰囲気になっており、BGMなどはヒップホップなどのクラブ系、インテリアも裸電球や鉄骨むき出しの天井などかなりワイルドな荒削り系に仕上がっている。結果的にその種の雰囲気が好きな客が集まりやすいのか、店内はとにかく明るく元気で騒々しい。
 フロアは、段差で区切られた3つのセクションに分かれており、歩道に面した手前のセクションが一番低く、奥が一番高い。どのセクションが良いかは好みの問題で、通行人を眺めながら飲みたい場合は手前、普通に飲みたければ中央の中段、ライブバンドを間近で楽しみたい場合はステージが設置されている奥のセクションがおすすめだ。
 なおこの店は、いわゆるスポーツバーの要素も兼ね揃えており、店内のいたるところにスポーツ番組用のテレビが設置されているので、テレビ観戦を目的にこの店を利用するという方法もある。

ダブルバーレル  料理は正直いって、高望みしないほうがよい。レタスラップ(写真右) や春巻きのようなモノもあるにはあるが、基本的にはチキン、ポテト、ステーキ、ハンバーガーなどのいわゆるトラディショナルなアメリカンが中心で、品数的にも内容的にも平凡だ。
 それでも味のレベルはまずまずで、そもそもアメリカの酒場で料理に期待すること自体に無理があると考えれば、可もなく不可もない及第レベルにあるといってよいのではないか。
 むしろ気になるのは料理よりもビールで、この種の酒場としてはドラフトビールの数が少ない。バドワイザー、ハイネケンなどのありふれたブランドを含めて全部で8種類だけだ。十分のようにも思えるが、ビール党にとっては物足りないだろう。
 値段は、Pint サイズのグラス(473ml)一杯が $8、ピッチャーが $30。決して安くはないが、家賃が高い一等地であることを考えると仕方が無いといったところか。

ダブルバーレル  ストリップ地区にビールパブはたくさんあるので、あえてこの店に入る理由みたいなものが欲しくなってしまうわけだが、それはやはりロケーションだろう。歩道をブラブラ歩きながら簡単に飛び込めるという利便性は非常に高く、これだけの規模の店でその条件を満たしている店はそう多くない。ビールがおいしいこれからの暑い季節、ぜひ覚えておきたい一店だ。
 ちなみに、店名の Barrel はもちろん樽の意味。ただ、Double-Barrel になると、「二連銃」、「二重目的の」、「愉快なこと」 といった意味にもなる。「ビール以外にもライブ音楽やスポーツ観戦なども楽しめる愉快な場所ですよ」 ということなのだろうか。だとしたら、たしかに 「看板に偽り無し」 といってよいだろう。
 営業時間は日曜日から木曜日が 11am 〜 2am、金曜日と土曜日が 11am 〜 4am。(右上の写真はスライダー)



バックナンバーリストへもどる