週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2013年 10月 16日号
グランドキャニオンは訪問可能、ただし18日以降は不明
国立公園が閉鎖  あまりにも多くの問い合わせが寄せられるため、今週も、2週間前のこのコーナーで取り上げた国立公園閉鎖の問題について書いてみたい。
 カジノやショーだけが目当てのリピーターならいざ知らず、初めてのラスベガス旅行を計画している人にとっては、一連の国立公園の騒動は大いなる関心事のようで、「グランドキャニオンを観ることができないなら旅行は中止」 といった声も多く聞かれた。

 結論から先に書くならば、すでにラスベガス周辺の多くの国立公園は開放されており、ベガス発のグランドキャニオン・サウスリムへの各種ツアーも 13日から再開されている。(なおグランドキャニオン・ウエストリムは、はじめから国の管理とは関係無なため、以前となんら変わらず平常通りオープンしている)
 であるならば、「安心して来てください」 と言いたいところだが、そうとも言い切れないところがむずかしい。再び閉鎖になってしまう可能性があるからだ。

 その理由を、ここまでの経緯と合わせて説明すると、9月末までにアメリカ合衆国連邦議会において、新年度の暫定予算案が可決されなかったため、各政府機関に対する新年度 (10月1日から始まっている) の運営費用が割り当てられず、10月1日から多くの政府機関(軍隊や航空管制などは除外) が業務を始めることができなくなり、国立公園管理当局も機能停止状態に。管理できないのであれば入園させるわけにはいかないということで、入口のゲートも完全閉鎖。
 国立公園はその名が示す通り、管理は国がおこなっているわけだが、観光客の減少による経済的なダメージは地元の州が受けることになるため、10日ごろから、いくつかの州において 「予算案がすぐに通らないようであれば、国立公園を管理するための費用は我が州が負担するので国立公園の職員は勤務についてほしい」 といった動きが始まり、グランドキャニオンを有するアリゾナ州も費用を負担することを宣言。12日から職員は勤務につくことになった。
 ユタ州も同調し、ザイオンやブライスキャニオン国立公園も閉鎖を解除。これでラスベガス周辺の主要な国立公園のほとんどが開放され、ラスベガス旅行を計画している人にとっては、とりあえず騒動は収まったかのような状態になっているわけだが、じつは当然のことながら、各州がそれぞれの国立公園に対して約束した資金援助には金額の上限や期限などがある。つまりあくまでも一時的な対応であり、いつまでも州が援助し続けるというわけではない。
 ちなみにグランドキャニオンの場合、アリゾナ州からの資金援助はわずか一週間で尽きてしまう。他の国立公園もその期限は似たようなものでどれも非常に短い。追加援助があるかどうかという議論はまだされていないようだ。
 現時点で公表されているラスベガス周辺の国立公園および国営の景勝地の暫定開園期限や運営状況は以下のとおり。

グランドキャニオン (アリゾナ州): 10月18日まで暫定開園
ブライスキャニオン (ユタ州):  10月20日まで暫定開園
ザイオン (ユタ州):  10月20日まで暫定開園
アーチーズ (ユタ州):  10月20日まで暫定開園
グレンキャニオンダム(ユタ州):  10月20日まで暫定開園
レッドロックキャニオン (ネバダ州): 閉鎖中
ミード湖 (ネバダ州、アリゾナ州): 閉鎖中
フーバーダム (ネバダ・アリゾナ州境): 通常通り見学可能
デスバレー (カリフォルニア州): 閉鎖中だが実質見学可能
マンザナー収容所 (カリフォルニア州): 閉鎖中
シエラネバダ山脈への入山許可発行所 (カリフォルニア州): 閉鎖中

 10月の下旬にラスベガス旅行を計画している人にとっては、「これらの暫定開園期限が過ぎたあとはどうなるのか?」 と気になるところだろうが、それの回答はだれにもわからない。あすにでも議会で予算案が可決し、すべての問題が解決する可能性があると同時に、再び閉鎖される可能性もある。関係するウェブサイトや各種ニュースなどを通じて、各自でこまめに情報収集するようにしていただきたい。

 なお、グランドキャニオン・ウエストリムのみならず、アンテロープキャニオン、モニュメントバレーも、インディアン居住区内にあり国の管理とは無関係なため平常通りオープンしている。したがって、グランドキャニオン・サウスリムなど国立公園へのツアーを予約している場合で、もし参加予定日に国立公園に行けない場合は、原則としてグランドキャニオン・ウエストリムなど他の目的地へ振り替えられることになるので、どこにも行けないという可能性は少ない。



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