週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2013年 09月 25日号
ベニスの水路 & 海賊船ショー、保守点検や改良でしばらく閉鎖
ベニスのコンドラライド  新設アトラクションの話なら楽しいが、既存アトラクションが一時閉鎖になるという話は楽しくない。
 とはいえ、閉鎖を知らずに現場に行ってしまうほうがもっと楽しくないので、今週はあえてその閉鎖に関する情報をお届けしたい。
 話題の対象は、ベネチアンホテルのショッピングモール Grand Canal Shoppes 内にある 「ベニスの水路」 およびそこで行われている 「ゴンドラ・ライド」 (写真右上、クリックで拡大)、そしてトレジャーアイランドホテルの前庭の池で毎晩公演されている海賊船ショーこと 「Sirens of TI」 だ。
 どちらもラスベガスを代表するアトラクションとして名高いので、それらを楽しみにしている読者も多いにちがいない。閉鎖される時期にラスベガス旅行を計画している場合は注意が必要だ。

ベニスのコンドラライド  まずはベニスの水路から。こちらはすでに先週の木曜日から閉鎖されており、完全に水が抜かれ、乾き切った 「川底」 があらわになっている。(右の写真は現在の様子。右上の写真は水があったころのまったく同じ場所の様子)
 閉鎖の理由は、水路そのものの塗り直しなどを含む保守点検で、期間は10月7日まで。
 ちなみに 1999年の同ホテルの開業以来、水を完全に抜くのは初めてとのことで、川底の露出はめったに見ることができない珍事ということになる。

ベニスのコンドラライド  今回の水を抜いての閉鎖は、ゴンドラ・ライドを楽しみにしていた人たちにとってはもちろんのこと、その他の一般観光客や現場の各ショップなどにとっても影響は少なくないようだ。(右は塗り直し作業が始まったセクション)
 なぜなら水路とゴンドラは、このモールがテーマとしているベニスの雰囲気づくりに不可欠な要素となっているため、それらがなくなってしまうと、モール全体からいつもの活気がなくなり、通行人の数も滞在時間も減少してしまうからだ。いつもならモール内に響きわたっているはずのゴンドリエーレ (ゴンドラを漕ぐ人) が歌うカンツォーネも今は聞こえてこない。

ベニスのコンドラライド  それでも、「ゴンドラに乗る」 ということだけに関しては、ガッカリする必要はないだろう。ベニスの水路は2つあるからだ。
 今回閉鎖されているのは、モール内を流れる水路であって、ホテルの前庭に存在する屋外の水路は今までどおりオープンしており、ゴンドラ・ライドも可能だ。(写真右。乗船料は一人 $18.95、営業時間は 11:00am 〜 9:45pm )
 ということで、屋外水路があるのでベニス体験を完全にあきらめる必要はない。むしろ、猛暑が終わったこれからの季節、ゴンドラ・ライドは屋外のほうが気持ちがいいかもしれない。
 なお、10月7日までという屋内水路の閉鎖期間は今後変わる可能性があるので、ちょうどその時期に訪問を予定している場合は事前に確認したほうがよいだろう。

Sirens of TI  さてもうひとつの閉鎖施設、「Sirens of TI」 について。(右の写真内の右下に赤く見える部分が男たちが乗っている海賊船、左側のピンク色の部分が女性 "Siren" たちが乗る船)
 このラスベガスを代表するアトラクションも 10月下旬から 12月末ごろまで閉鎖されることになっており、晩秋のベガス来訪者をガッカリさせることになりそうだ。
 閉鎖の開始時期に関しては当初 10月29日と発表されたが、その後 10月21日に変更。終了予定日も、年末の混雑時期までに間に合わせたいのか、当初の 12月30日を 12月25日に前倒しするとしているが、最終決定かどうかは定かではない。

Sirens of TI  ちなみにこちら Sirens of TI はベニスの水路とちがってほぼ毎年この時期に保守点検が行われており、今回の閉鎖自体、なんら珍しいことではないが、今年は少々事情が異なっている。
 なぜなら、いつもの保守点検に加え、改造工事も予定されているからだ。そしてその工事が物議を醸しており、すでに地元では 「改造というより改悪だ」 との声も聞かれる。
 ではどこをどのように変える工事かというと、ストリップ大通り側から見た海賊湾 「Buccaneer Bay」 に向かって右端の一部 (海賊船が停泊している場所の周辺、写真右上) を取り壊し、そこに商業施設を建設、つまりアトラクション施設を縮小させるための工事ということになり、海賊船ショーのファンから批判の声が出るのも無理はない。
 特に、その商業施設に入居予定のアンカー・テナントが大手ドラッグストアの 「CVS」 になるというから反対派にとってはあきれるばかりで納得がいかないようだ。なぜなら、まったく同業種のライバル店 「ウォルグリーンズ」 が、すでに向かい側のパラッツォホテルの前に存在しているため、利用者にとってはほとんど利便性がアップしないからだ。

 計画通りに海賊湾が狭くなり CVSが出現するのか、それとも計画が頓挫してしまうのか、現時点では予測がむずかしいが、その工事は、年末に海賊湾の保守点検作業が終了し、Sirens of TI が再開されたあともそのまま継続され、2014年秋ごろまで続くとされる。まさか Sirens of TI が打ち切りとなってしまうようなことはないと思われるが、突然の計画変更など日常茶飯事のラスベガス、今後何が起こるかわからない。しばらくこの周辺の動向から目が離せない日が続きそうだ。



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