週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2013年 08月 14日号
エルビス・ファンは必見、ダウンタウンに遺品の展示施設
The King's Ransom Museum  8月16日はアメリカ芸能界のキングこと、エルビス・プレスリーの36回目の命日。
 それに合わせたというわけではないだろうが、先週、ダウンタウン地区の老舗カジノ 「ビニオンズ」 内に、彼の遺品の数々を展示するエキシビジョン施設 「The King's Ransom Museum」 がオープンした。(写真右、クリックで拡大表示)

 日本では、エルビスを知らない世代が増えてきているようだが、アメリカでは死後36年が経過した今でもその存在感は圧倒的で、実際の稼ぎも現役スターに勝るとも劣らず、経済誌フォーブスが発表する 「故人長者番付」 (著作物などからの収入) によると、マイケル・ジャクソンが死去するまでほぼ毎年1位を続けてきたというから恐れ入る。
 ちなみにここ十数年の故人エルビスの平均収入は年間約5000万ドル (約50億円)。現在1位のマイケルは30数年後、今のエルビスほどの人気を保てているだろうか。

The King's Ransom Museum  収入とはまったく別の人気のバロメーターともいえるのが 「自称〜」 を名乗って仕事をしている者の数で、ここラスベガスにおける 「自称エルビス」 の数は 30人とも 50人ともいわれており、シナトラやマイケルの数を大きく上回るダントツの一位らしい。
 似ていることを仕事にしていない 「ただのソックリさん」 は、どんな著名人に対してもそれなりの数だけ存在しているわけだが、ソックリであることが職業として成り立ってしまうところがエルビスのすごいところで、歌手はもちろんのこと、大道芸人、教会の牧師、カジノディーラー、司会業など、自称エルビスの業種は幅広い。そうなると当然のことながら、ゆかりの物品を集めてもビジネスになるという発想も生まれてくる。

The King's Ransom Museum  今回オープンした施設は、そんな偉大なるスーパースターの正真正銘の本物の遺品を集めたいわばエルビス博物館だ。
 ブレスレット、ネックレス、指輪、ベルトなどのアクセサリー類から、シャツ、ジャケットなどのステージ衣装、さらには愛車に至るまで、ソックリさんたちにとってはもちろんのこと、一般のファンにとっても垂涎の的の品々が所狭しと並んでいる。
 多くの展示品は、コンサートや映画の場面などの写真と一緒に展示されているので、ファンにとっては、「これがあのとき身に付けていたネックレスなのか!」 と、懐かしの名場面を回想しながら楽しめるところがうれしい。

The King's Ransom Museum  ちなみに右写真のピーコックベルトは 10万ドルを下らないとか。また、エルビスが亡くなる直前まで乗っていた最後の車とされるリンカーン・コンチネンタル (写真右上) にいたっては値段の付けようがないらしい。
 展示品は、彼が身につけていた小物や所有物だけではない。各種契約書から免許証、さらには子供の頃の成績表 (意外にも音楽の成績は C)、そしてなんと肺のレントゲン写真まで、ファンにとっては必見の珍品がずらりと並ぶ。

The King's Ransom Museum  さて、展示以外に、今ならスペシャルゲストに会える楽しみもある。
 エルビスが主演した映画 「ブルーハワイ」で、女子学生役を演じたダーレーン・トンプキンスだ。(右は 1961年当時の彼女)
 現在ベガス在住の彼女は、この施設のオープン記念として毎日現場に足を運び、記念撮影やサインに応じてくれることになっている。ただ、期間や時間帯は流動的なので、いつでも行けば必ず会えるというわけではない。

The King's Ransom Museum  展示の期間に関しては、館内を案内してくれたこの施設のマネージャー、ポール・サンダー氏 (写真右。一緒に写っているのは現在のダーレーン・トンプキンス) によると、ビニオンズとの展示契約はとりあえず6ヶ月とのこと。集客が良ければ延長もあり得るようだが、その逆もあるのがラスベガス。つまり集客が芳しく無ければ、契約満期前の閉鎖もあり得るので、興味がある人はなるべく早めに見ておいたほうがよいかもしれない。
 営業時間は毎日午後2時から午後11時までで、入場料は$10。場所は、かの有名な電飾アーケード街 「フリーモント・エクスペリエンス」 からビニオンズのカジノ内に入って左奥。つまり方向的には、カジノ内の北西の奥ということになる。
 最後に蛇足ながら、ポール・サンダー氏は、日本で活躍しているリア・ディゾンの義父とのこと。ラスベガス出身の彼女は今でもときどき里帰りをしているらしく、今後彼女がこの施設を訪れる可能性もあるとか無いとか。



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