週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2013年 07月 10日号
ウォーターテーマパーク Wet 'n' Wild が9年ぶりに復活オープン
Wet'n Wild  今週は、先月グランドオープンしたウォーターテーマパーク Wet 'n' Wild を紹介してみたい。(写真右、クリックで拡大)

 この施設の名前を聞いて、かつてのラスベガスを思い出す人も少なくないはずだ。今の街並みからは想像しにくいが、Wet 'n' Wild は 2004年まで、ストリップ大通りのホテル街に存在していたかなり大規模な水のテーマパークで、現在のリビエラホテルと、改装工事中の旧サハラホテルの間の場所にあった。

Wet'n Wild その土地に、新たな大型ホテルを建てるということで 2004年に閉鎖され (結局そのホテルの建設計画は頓挫。現在は空き地になっている)、別の場所での復活が待たれていたわけだが、リーマンショックなどもあり、復活計画は大幅に遅れることに。その後、紆余曲折があり、9年の歳月を経てやっと出現したのが、このたびオープンした新生 Wet 'n' Wild ということで、かつての施設に思いを馳せながら、訪問してみたいと思っている読者も多いのか、複数の読者から取材リクエストが寄せられた。

Wet'n Wild  実際に現場に行ってみると、だれもがその環境の違いに驚かされることだろう。
 出現した場所は、なんとホテル街からかなり離れた住宅街。宿泊施設などはおろか店などもまったくない地域で、視界に入るのはこのテーマパークと住宅と荒野だけ。観光客との接点はほとんどない。
 つまり、新生 Wet 'n' Wild は、名称こそそのまま引き継がれたものの、ターゲットとしている客層は観光客ではなく地元民で、実際に土地の無償提供を受けるなど地元コミュニティーとも深く関わるプロジェクトとして誕生した。
 といっても、もちろん日本からの訪問者が利用できないわけではないので、がっかりする必要はない。レンタカーさえあれば、ホテル街からの所要時間はわずか 25分。興味がある者はあきらめることなく訪問していただきたい。特に子連れファミリーには絶対におすすめだ。

Wet'n Wild  経営母体はアリゾナ州フェニックスやハワイ、そしてオーストラリアなどでもウォーターテーマパークを運営する Village Roadshow Theme Parks 社と、地元の投資会社 SPB Partners とのパートナーシップ。さらに当地に住む世界的なテニスプレーヤーのアンドレ・アガシ氏ら、一部個人も出資している。ちなみに、名称の使用権などは引き継がれているが、2004年当時の経営母体とは関係がない。公表されているプロジェクトの規模は約5,000万ドル。

Wet'n Wild  ウォータースライダーや流れるプールなど、アトラクションの数は全部で 10種類。
 それらをすべて列挙すると、3人が同時にスライドできる全長約100メートルのツイストチューブ Rattler 、約18メートルの高さから急勾配を一気に滑り降りる高速直線ライド Canyon Cliffs、同じく18メートルの高さからスタートする全長約 110メートル、6レーンの高速滑り台 Deser Racers、高速が自慢のコークスクリュー Constrictor、さまざまな水遊びの施設が一堂に集まった小さな子供向けのカラフルなプレイグランド Splash Island、トイレの便器の中に吸い込まれていくような感じを楽しめる Royal Flush Extreme、波が出るプール Red Rock Bay、全長約300メートルの流れるプール Colorado Cooler、突然一気に約17メートル落下するような感覚を味わえる Hoover Half Pipe、複雑なターンが多い全長90メートルのチューブライド Zipp Zapp Zoom。

Wet'n Wild  どれもそれなりに楽しめるが、やはり問題は長い行列だろう。平日の取材であったが、Colorado Cooler、Splash Island、Red Rock Bay 以外はどれもかなりの待ち時間があり、15〜20分は並ぶ覚悟が必要だ (右の写真は Hoover Half Pipe の行列)。金、土、日はもっと混むとのことなので、できれば週末の訪問は避けたい。
 どうしても並ぶのがイヤだという場合は、入園料 (一般 $39.99、65歳以上のシニアと身長42インチ以下の子供は $29.99、2歳以下は無料) とは別に、$20 で Express Band というリストバンドを買うと、並ばずに済む 「予約」 ということができる。園内に点在する端末のセンサーにそのリストバンドをかざし、希望のライドを選択すると、待ち時間なしで乗ることができる時刻が表示されるので、その時刻に乗り場に向かえばよい。

Wet'n Wild  リストバンドといえば、ロッカー利用もリストバンドで管理されている。専用の自販機でロッカー用のリストバンドを買い (写真右)、それを所定のセンサーにかざすと、ロッカー番号が表示されるので、そのロッカーまで進むと、すでに扉が開いた状態で使用できるようになっている。あとは所持品を入れ扉を閉めるだけ。取り出す際も同様にリストバンドをセンサーにかざせば扉が開く。料金はロッカーのサイズにより、$8、$10、$12。

Wet'n Wild  その他の注意事項は手荷物。食べ物や飲み物は原則として持ち込めない。園内の売店を利用してほしいということで、入園ゲートで手荷物検査がある (写真右)。
 ちなみに園内の飲食の料金は、ハンバーガーセットなどが8ドル前後。その他にもさまざまなスナック類やドリンク類が販売されているが、この種の施設内での料金としては、おおむねリーズナブルという印象を受けた。

Wet'n Wild  営業日は 8月25日までが毎日、その後は週末のみで、9月29日がシーズン最終日。
 10am 開園、6pm 閉園、ただし、7月と8月の週末は 10pm まで。
 ストリップ地区のホテル街からのレンタカーでの行き方は、高速道路利用、一般道利用、裏道利用などいろいろあるが、一番わかりやすいのは以下の通り。
 高速15号線の南行きへ乗り、マンダレイベイホテルが左手に見えてきたら右寄りの車線をキープしながら、高速215号線の西行きに乗り換え、10分ほど走ると出てくる 「Durango」 という出口で降りる。降りたところにある信号を左折し (南方向)、1km 先の Warm Springs Road の交差点を右折 (西)。約 1.5km 先の突き当りのT字路 (Fort Apache という道路) を右折するとすぐに施設が見えてくる。
 地図サイトやカーナビに入力する番地は、7055 S.Fort Apache Rd, Las Vegas, NV 89148 。
 駐車場の料金は現在5ドルになっているが、有料であるがために周辺の住宅街での路上駐車が絶えず、住民から不満が出ているため無料にすることも検討されているようだが、どうなるかは不明。



バックナンバーリストへもどる