週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2013年 06月 19日号
ベラージオホテルでアンディ・ウォーホル展
アンディ・ウォーホル  日本において、いや世界においても、著名な芸術家といえば、ルネサンス時代ではダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、そしてその後はゴッホ、セザンヌ、モネ、ゴーギャン、ルノワールなどの印象派の画家、そして近代においてはムンク、ピカソ、シャガールなど、結局すべてがヨーロッパで、アメリカはまったくお呼びではない。
 国自体の歴史が浅いといってしまえばそれまでだが、印象派の芸術家たちが活躍していた時代、すでにアメリカは建国していたし、ピカソらの時代は世界一豊かな国になっていたことを考えると、芸術の分野においてアメリカが大きく出遅れていたことは否めない。

アンディ・ウォーホル  そんな背景もあってか、ニューヨークを中心に活躍してきたポップアートの第一人者、アンディ・ウォーホルは、アメリカ人が誇れる数少ない芸術家であり、もはや国民的ヒーローといってよい。
 それでも日本での人気は今ひとつだろう、と思っていたところ、最近ではそうでもないようで、ウォーホル関連の展示会が目白押しだと聞く。すでに今年、さまざまな場所で開催され、この夏にはウォーホルを中心とした 「アメリカン・ポップ・アート展」 が六本木の国立新美術館で、そして来年2月には同じく六本木の森美術館において六本木ヒルズ十周年記念イベントとして大規模なウォーホル展が5月まで開催されることが決まっており、早くも注目されているらしい。(右上の写真はウォーホルの名作 「ダイヤモンド・ダスト・シューズ」)

アンディ・ウォーホル  日本でもそれほど人気になっているのであれば、ぜひ足を運んでいただきたいのが、ベラージオ・ホテルのアートギャラリーで開催されているウォーホル展 「WARHOL OUT WEST」 だ。(写真右、クリックで拡大表示)
 すでに始まっており、10月27日までの毎日午前10時から午後8時まで宿泊客以外でも入館可能で、午後2時には専門の解説員によるツアーも行われている。

アンディ・ウォーホル  展示作品は、小さいものも含めると全部で約60点。代表作ともいえるキャンベル・スープや自画像などはもちろんのこと、今回のイベントでは商品バッケージや広告など商業向けの作品および著名人の肖像が目立ち、たとえばハインツのトマトケチャップ、パラマウント映画、シャネルの5番、ディズニー、などに関わる作品、それにエリザベス・テイラー、エルビス・プレスリー、ジョン・ウェイン、ドリー・パートン (写真右) らの肖像、さらには当時のポラロイドカメラで撮影したミック・ジャガー、シルベスター・スタローン、ジェーン・フォンダの写真など、いかにもウォーホルらしい作品を鑑賞することができる。

 ギャラリーへの行き方は、ベラージオホテルのカジノフロアからプール施設に向かって歩き、プール施設の出入口の前まで行けばすぐ右手に見える。
 入館料は一般 $16、65歳以上のシニア $13、12歳以下の子供は無料。入館時に手渡されるハンディータイプの音声ガイドに、作品の前に表示されている番号を入れると解説を聞くことができるが、残念ながら日本語はない。



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