週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2012年 12月 05日号
ファミレスのデニーズ、良心価格でネオノポリスにオープン
Denny's  先週、ダウンタウン地区にある商業施設 「ネオノポリス」 の中の一番目立つ場所に、ファミリーレストラン 「デニーズ」 がオープンしたのでさっそく行ってみた。(写真右、クリックで拡大)

 アメリカはもちろんのこと、日本にもたくさん存在しているデニーズ。その一店舗の開業など、なんらニュース性はないようにも思えるが、そうでもない。少なくとも地元では、3つの部分で注目されている。
 ひとつ目は、ネオノポリス内というロケーション (写真右下)、ふたつ目が、世界に数あるデニーズのなかで、唯一この店舗だけが結婚式のための施設を併設しているということ、そして3つ目が、観光地の繁華街としては極めて安く設定された良心価格だ。

Denny's  まずはネオノポリスに関して。地上3階、地下2階 (地下は駐車場) のこの施設は、ラスベガス市が旗振り役となり、2002年に鳴り物入りでオープンしたものの、入居したほどんどすべてのテナントが1年以内に閉店に追い込まれるという呪われたような場所で、かつてボウリング場や映画館が入居し、人通りが増えると期待された時期もあったが、結局は全滅。記憶に新しいところでは、たった2ヶ月前のこのコーナー (バックナンバー820号) で、ネオノポリス内にオープンした 「ナイキのシューズの博物館」 を紹介したが、案の定、それも開業後わずか1ヶ月で閉館してしまった。
 そのような事情もあり、スペース的には数十店舗の入居が可能なモールのような場所だが、現在のテナント数は限りなくゼロに近く、施設内はもぬけの殻の状態が続いている。
 そんな場所に名の通った企業が店を出すというから地元での驚きは大きく、「今度こそは成功するかも」、「ネオノポリス復活の起爆剤になるかも」 という期待も膨れ上がり大いに注目されている。
 ちなみに今回オープンしたデニーズは、同社としては珍しく、フランチャイズ店ではなく本部の直営ということなので、勇気ある個人オーナーが縁起の悪い場所を安く借りて勝負に出た、というわけではない。

Denny's  結婚式場に関しては、事前の報道などが先行してしまった形でかなり話題になっているが、実はまだ準備中で、利用できるようになるのは2月ごろとのこと。
 結婚式場といっても簡易ウェディングチャペルといった感じの小さな施設が店内にあるだけで、大したものでは無さそうだが (右の写真はダイニングセクションでチャペルではない。チャペルはまだ工事中)、発想自体はラスベガスらしくてよいのではないか。
 ちなみにラスベガスは、婚姻届などの手続きが全米一簡単なことから、結婚式をシンプルに済ませたいというカップルが世界中から集まる 「ウェディング・ディスティネーション」 として名高い。

Denny's  リスクの高い場所での出店、そして世界初の試みとなるウェディングチャペルは、直営店ならではといった大胆な戦略だが、日本からの一般観光客にとってはどちらもどうでもいいことで、むしろ興味があるのは3番目の注目点、良心価格だろう。(右の写真はテラス席)
 はっきり言って安い。他の店との料金体系を比較する際に指標となりやすいビールの値段に注目してみると、バドワイザー、クワーズ、ミラーなど国産銘柄の小ビンはなんと $2.50。ストリップ地区の高級レストランでは $6〜$7、ダウンタウンの大衆的なレストランでも $3.50 前後であることを考えると、ハッピーアワーなどの特別割引を除けば、驚異的な価格設定といってよいのではないか。

Denny's  もちろん安いのはビールだけではない。たとえばこの店の看板メニュー「Flatbread」 は $4.99 だ。(右写真はその宣伝、右下が実際の現物)
 品数が多く、試食もしていないので個別アイテムの紹介は割愛するしかないが、$2 や $4 の格安バリューメニュー、さらにはサイズやカロリーを控えめにした 55歳以上限定のシニア向けメニューなど、良心価格の追求は随所で見られる。

Denny's  もちろん郊外のデニーズではあり得ない料金ではないが、ここは電飾アーケード街のすぐとなりという好立地条件。縁起が悪いネオノポリスではあるものの、街道沿いのロケーションとはわけがちがう。よほど安い賃貸料で借りたのかもしれないが、とにかく価格重視の消費者にとってはありがたい料金設定であることはまちがいない。
 デニーズの味が嫌いということでなければ、ダウンタウン地区での食事の際、この店を候補の一つとして検討しない手はないだろう。バーセクションもあり、食事以外の目的でも利用可能だ。
 場所は、電飾アーケード 「フリーモント・エクスペリエンス」 の東端。黄色い奇抜なデザインなのですぐに見つかる。営業時間は、集客状況によって今後どうなるかわからないが、現時点では 365日、24時間営業の予定。



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