週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2012年 01月 25日号
リオにワゴン型式の飲茶店 KJ Dim Sum がオープン
Dim Sum  中国系観光客で賑わうチャイニーズ・ニューイヤー (旧暦の正月 「春節」、今年は1月23日)。
 それに間に合うように昨年秋からカジノホテル・リオで突貫工事が続いていた中華料理店 「KJ Dim Sum & Seafood Chinese Restaurant」 が、18日、なんとか間に合うかたちでオープンした。
 場所は、かつて同ホテル内にあったナイトクラブ型ボウリング場 「LUCKY STRIKE」 が占有していた位置で、カーニバルワールド・バフェの向かい側。広いカジノフロア全体から見ると西端に位置しており、後述するシャトルバスの発着場所から非常に近い。(右上の写真はリオ、クリックで拡大表示)

Dim Sum  この店の特徴は名前が示す通り Dim Sum、つまり飲茶 (やむちゃ) だ。
 ワゴン型式ではない飲茶店も少なくないなか、この店では本格的な広東スタイルの飲茶にこだわっており、ワゴンで運ばれて来るさまざまな小皿料理 「点心」 を楽しむことができる。
 ラスベガスでもチャイナタウンまで行けば、ワゴン型式の店がいくつか存在しており、それなりに本格的な飲茶を楽しむことはできるが、それらの店へはレンタカーやタクシーで行く必要があり、一般観光客にとっては決して便利とはいえない。
 一方この店はリオの中にあるため、ストリップ大通りには面していないものの、同系列のカジノホテル・バリーズなどから無料シャトルバスが30分おきに出ているのでアクセスは簡単だ。徒歩で行けないこともないが、道路事情などを考えるとあまりおすすめできない。ちなみに距離はベラージオホテル前の大きな交差点から西へ約1.5km。

Dim Sum  KJ の名は地元ラスベガスのチャイニーズ・コミュニティーではそこそこ知られており、チャイナタウンの西、Spring Mountain 通りと Jones 通りの交差点近くにある 「KJ Kitchen」 という中華料理店はこの店の本店だ。
 ただしそこでは飲茶をやっていないので、オーナーにとっては今回の店が初めての飲茶店ということになる。(右の写真は取材に応じてくれたこの店のマネージャー David Hau さんで、オーナーではない)

Dim Sum  その KJ Kitchen はお世辞にもゴージャスとはいえない庶民的な大衆店なので、今回の KJ Dim Sum もそれなりのものかと思いきや、さにあらず。開業したばかり、それもホテル内の店舗、ということを考えれば当然かも知れないが、少なくともインテリアだけはチャイナタウンに存在するいかなる飲茶店よりもすっきりきれいにまとまっている。
 さわがしい庶民的な雰囲気が当たり前の飲茶店に高級感を求める必要はないが、インテリアが洗練されていると味に対する期待も大きくなってしまうのが世の常。はたして味はどうだったか。

Dim Sum  いろいろな点心を食べてみたところ、悪くない。つまり雰囲気だけでなく、料理もなかなかのもので、在ベガスの既存の飲茶店よりも明らかにレベルが高い。
 また、味ばかりか、たとえば小籠包において内部のスープがこぼれないように1つずつ容器に入れる配慮など、大衆店ではあまり見られない気配りやこだわりが感じられる。正統派の小籠包のスタイルからすると変則的かもしれないが、これはこれで評価してよいのではないか。
 新しい店なので当たり前ではあるが、一般の飲茶店ではおろそかにされがちな清潔感という意味でのレベルが高いところも評価されるべきだろう。

Dim Sum  もちろんいいことばかりではない。まだ開業直後ということもあり客の入りがいまひとつで、結果的に巡回しているワゴンの数が少なく、料理の選択肢という意味ではチャイナタウンの大衆的な飲茶店に負けている。飲茶独特の騒々しい活気という部分においても、人によっては物足りなさを感じるかもしれない。
 これらの問題に今後どのように対処していくかが、この店の成否にかかってくるものと思われるが、まだ開業して一週間。今の段階であれこれ心配しても意味が無い。とにかく味は悪くないだけに大いなる繁盛を期待したい。

Dim Sum  気になる料金体系だが、ほとんどの皿が $2.28 または $3.18、麺類などのやや大きめの皿や特殊な高級アイテムが $3.98 と $4.98 となっており、チャイナタウンの大衆店と比べるとやや高い。それでもストリップ地区の高級ホテル内で中華料理を食べることを考えると大幅に安いと考えてよいのではないか。
 営業時間はまだ流動的のようだが、とりあえず午前10時から深夜3時までとのこと。今後、客の入りが悪くてもこの深夜営業を続けてくれるのであれば、時差ボケや洋食に飽きがちな日本人観光客にとってこの営業時間は覚えておいて損はなさそうだ。

Dim Sum  行き方は、冒頭でふれた無料シャトルバスが便利で、バス停の位置はバリーズホテルが一番わかり安いだろう。バリーズホテル内のフロントロビーの長いカウンターに向かって立って (背中側がカジノ)、カウンターの右端のさらに右にある出入口 (貴金属ショップのとなり) から外に出てすぐ右側にバス停はある。運行スケジュールは午前10時から深夜1時まで、30分おき。
 タクシー利用の場合は、運転手に 「Rio all-suite hotel please」 と言えばわかってもらえる。バリーズ、シーザーズパレス、ベラージオなどから乗れば 1.5km ほどなので、よほどの渋滞にでも遭遇しない限り、チップを入れても $10 程度で行けるはずだ。



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