週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2001年11月14日号
マンダレイグループがカジノカードを統一
 マンダレイベイ、ラクソー、エクスカリバー、 サーカスサーカス、モンテカルロ などの大型ホテルを運営する Mandalay Resort 社は、11月9日、これらホテルで発行される カジノカード を統一すると発表し、すでに新カードの発行を開始した。

 今回の統一により、これまでそれぞれのホテルが独自に発行してきたカジノカードが 1枚に共通化されることになり、複数のカードを持ち歩く必要がなくなったばかりか、 コンプ を受けるための レーティング も一本化され、複数のカジノでプレーするギャンブラーにとっては利便性が大幅に向上した。

 この種の統一カードは、ラスベガス郊外で地元民向けのカジノを多数運営する Station Casinos 社、および全米にカジノを持つ Harrah's 社が一部のグループカジノですでに発行してきたが、日本人観光客に人気が高いストリップ地区の大型カジノホテルでは初めての試みとなる。

 統一カードの名称は "The One Club" カードで、左の写真にも見られるように前述の 5つのホテルに加え、Mandalay Resort 社が ラフリン に所有するカジノホテル、コロラドベレ、エッジウォーターでも使える。

 従来のカードはまだ一部で使用可能だが、近日中に使えなくなるため、今後これらカジノでコンプ目的のプレーをする際はこの The One Club カードに交換してもらう必要がある。
 交換作業は従来のカードをキャッシャーやカジノクラブ窓口に提出するだけなので非常に簡単だ。テーブルゲームの ピット でも交換してもらえる。
 なお、従来のカードを持たない者が新たにメンバーになる場合は、所定の用紙に必要事項を記入しカジノクラブ窓口に提出する必要があるが、特に難しいことはないので日本人観光客でもすぐに新カードを取得することができる (入会金などは一切無し)。

 The One Club カードはこれまでのカードと同様、スロットマシンなどのカード読み取り口に挿入して使う。プレーの量に応じてポイントが貯まり、ポイントは窓口で現金やロゴグッズなどと交換できる。航空会社のマイレージカードと同じようなものと考えればよいだろう。
 従来のカードと違う部分は、系列カジノであれば7ヶ所のどこでプレーしても1枚のカードにポイントが貯まり、またその実績はどこのカジノでも引き出すことが可能という部分だ。

 ちなみにポイントの計算方法は $3.75 プレーすると 1ポイントになり、200ポイント貯まると $5 の現金もしくは相当額の物品やサービス (ロゴグッズ、食事券、無料宿泊など) を受けることができる。つまり、たとえば 1泊 $150 相当の宿泊料をコンプしてもらうためには 6000ポイント貯める必要があり (実際には、宿泊料のコンプに必要なポイントは季節や曜日などでかなり流動的)、それには $22,500 ドル (約 270万円) プレーしなければならないことになる。270万円と聞かされると途方もない数字のようにも思えてしまうが、これはあくまでも投入金額の合計であって 「270万円負けること」 や 「270万円用意すること」 ではないので、必ずしも非現実的な数字とは言い切れないだろう。
 なお、18ヶ月連続して一度も利用しない場合は貯まったポイントが無効になってしまうので注意が必要だ。また、貯まったポイントで特典を受ける際はパスポートの提示など身分証明が必要なので、友人などにカードを譲渡することができず、結果的に 18ヶ月以内に再度ラスベガスを訪問する予定のない者はポイントを貯めて帰っても意味がないことになる。したがって、貯めたポイントはその都度すべて使ってくるようにした方がよいだろう。

 さて、ここまではマシンゲームでの利用について述べてきたが、この統一カードはルーレット、ブラックジャック、バカラなどのテーブルゲームでも使える。つまり7ヶ所のどこのホテルでプレーしてもレーティングに関するデータはすべて一ヶ所で管理され、そのデータによって決まる自分のステータスはどこのホテルでも行使できるというわけだ。
 たとえば、日頃マンダレイベイでカジノゲスト待遇を受けている者が、次回の旅行でモンテカルロに泊まりたい場合、マンダレイベイでの実績に基づいた査定をモンテカルロにリクエストすることが可能になる。もちろんレーティングデータが一括管理されるようになったといっても、各ホテルのグレードはそれぞれ異なるため (宿泊料などが異なるため)、必ずしも前回と同じ待遇を受けられるとは限らない。

 なお今回の統一は、あくまでもレーティング部分やそれに伴うコンプの管理が一本化されただけで、 クレジットライン (与信枠) や フロントマネー (現金デポジット) の一本化までにはまだ至っていない (ホテル側は、将来的にはそれも実現させたい、としているが)。
 つまり、マンダレイベイにだけクレジットラインを持つプレーヤーがエクスカリバーで マーカープレイ したくてもそれはできないし、同様に、モンテカルロにフロントマネーした者がサーカスサーカスでその金を引き出してマーカープレイすることもできない。
 それでもクレジットラインプレーヤーに関しては、7ヶ所の内のどれか一つのホテルにクレジットラインを持っていれば、その他のホテルにおいてもキャッシャー窓口に申し出るだけで原則としてすぐにその場で審査に合格し口座を開設してもらえるので特に不便はないだろう。

 今回のカード統一では RFBコンプ などのカジノゲストが、その滞在期間中に別のホテルで食事をした場合のコンプも原則として可能になった。つまり、たとえばモンテカルロに RFBコンプで滞在している者が、マンダレイベイで食事をしても、それはモンテカルロでコンプされる。これはレストランの選択肢が広がったという意味で、該当者にとっては大きな朗報といってよいだろう。
 もっとも、従来からもプレーヤーのステータスやカジノホストとの交渉によってはそれが可能だったので、元々レーティングの高いプレーヤーにとっては特に新しい変化とは言えず、また、今回のカード統一後もそれぞれのプレーヤーの実績に応じて利用できるレストランなどに制限が加わる場合があるので、他のホテルでの飲食に関してはその都度担当のカジノホストに確認した方がよいだろう。

 今回のカード統一はたまたま Mandalay Resort 社が先に発表しただけで、すでに MGM Mirage 社や Park Place 社なども同様なシステムを検討している。したがって、限りなく近い将来 MGMグランド、ニューヨークニューヨーク、ベラージオ、ミラージ、トレジャーアイランド、ゴールデンナゲット (以上 MGM Mirage 社)、そしてバリーズ、パリス、フラミンゴ、シーザーズパレス、ラスベガスヒルトン (以上 Park Place 社)の各ホテルのカジノカードも一本化される可能性が高い。


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