週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2011年 06月 29日号
独立記念日の花火大会、今年は1日早くシーザーズパレスで
 7月4日は Independence Day こと、アメリカの独立記念日。
 過去のこのコーナーの記事と重複し、毎年同じような内容になってしまい恐縮だが、問い合わせが非常に多いので、例年同様、今週は独立記念日の花火大会について書いてみたい。
(右の写真は、昨年シーザーズパレスから打ち上げられた花火。バリーズホテル側から撮影)

 アメリカでは、全国的に休日となる祝祭日の数が日本の半分程度とかなり少ない。また、一般労働者 (特に勤務年数が少ない労働者) にとって、有給の夏休みはないに等しく、ゴールデンウイークも年末年始の長期休暇もない。
 「日本人は働きすぎ、諸外国は休みが多い」 といわれて久しいが、それはフランスやドイツなど、おもにヨーロッパ諸国の話だ。
 そして数少ない祝祭日も、クリスマス、サンクスギビング、メモリアルデー(戦没者記念日) といった具合に、宗教色が濃かったり、あまり派手な気分になれないような日が目立つ。特にクリスマスは街中が静まり返ってしまうほど神聖で厳粛な日だ。(右上の写真はパラッツォホテル内で昨日撮影)

 そんな中、独立記念日は 「祝日中の祝日」 とでも言うべきめでたい日で、老若男女が祝賀気分に酔いしれ建国を祝う。日の丸や君が代の論争に明け暮れ素直に祝えない日本の建国記念日とは大違いだ。
 もちろん、過度なナショナリズムの鼓舞に批判的な意見もないわけではないが、大多数のアメリカ市民は単純にこの日を 「国の誕生日」 のような感覚で祝う。(右上の写真はベラージオホテル内で昨日撮影)

 そんな彼らにとって、建国を祝うスタイルはいつも決っている。Fireworks、つまり花火だ。
 季節を感じるイベントが少ない米国において、この日の花火は完全に夏の風物詩といってよいだろう。
 全米の子供たちが自宅の庭などで花火を楽しみ、市や企業はそれぞれの地域で花火大会を主催する。その数、大小合わせて全米で1万を超えるというから半端ではない。
 さらに最近は、家庭での花火による火災を防ぐ目的から、全米各地の市や消防当局が、「花火は自宅でやらずにコミュニティーが主催する花火大会を見に行くように」 と、家庭での花火を条例で禁止し、花火大会を奨励する傾向にあるため花火大会は年々増えているときく。
 ちなみに、家庭花火を規制する市が多いなか、ここラスベガスは容認派で (といっても原則として独立記念日以外は禁止)、毎年この時期になると街中のいたるところに即席の 「花火売りスタンド」 (写真右上) が姿を現す。買っても当日まではやってはいけないルールになっているので、子供たちにとって独立記念日は指折り数える待ち遠しい休日だ。

 さてラスベガスおよびその近郊における花火大会についてだが、その数は30以上あるといわれている。地元の新聞やテレビなどで紹介される花火大会の数はせいぜい十ヶ所程度だが、実際に小高い丘の上に行くと、街全体の花火を見渡せ、もっと多いことに気づく。(右の写真は、スーパーマーケットに山積みされた独立記念日を祝うデザインが施されたビール)
 ただ、それだけの数があっても、基本的には他の都市と同様、地元民向けのイベントであるため、その大部分はホテル街から遠く、一般観光客にとってはアクセスがむずかしい。レンタカーがないと無理だろう。
 そうはいってもここは観光都市ラスベガス。観光客の存在を無視することはできず、これまでも必ずどこかのホテルが花火大会を開催してきた。

 今年はマンダレイベイ、ラスベガスヒルトン、シーザーズパレスで行われる予定だが (その他のホテルで行われる可能性もある)、この中では、昨年同様、シーザーズパレスがおすすめだ。
 なぜなら、他の2ヶ所はホテル街の中心からやや離れているばかりか、そのホテル内のプール施設などでの有料イベントとして行われるため、だれもが無料で入場できるというわけではなく、近くまで寄ることができないからだ。(右上の写真は、昨年シーザーズパレスから打ち上げられた花火。リオホテル側から撮影)
 ではそのシーザーズパレスの花火はどこから見るべきか。残念ながら、打ち上げ場所の周囲が客室棟で囲まれているため、どこからでも良く見えるというわけではない。特に低い位置で行われる花火は条件がきびしい。宿泊客などに制限されたセクション以外では、客室棟が比較的じゃまにならないという意味で正面玄関側、つまりフラミンゴホテル側から見るのがベストだろう。
 なお、今年は7月4日が月曜日で3連休の最終日となり、夜にはラスベガスを離れてしまう観光客も多いため、今年のシーザーズパレスでの花火大会は7月3日の午後9時15分から行われる予定。日付を間違えないよう注意が必要だ。
 また、アメリカの花火大会は、1時間も2時間もやる日本のそれと違って 10分程度しかやらないでの、少しでも遅刻すると見損なう可能性がある。混雑してスムーズに歩けないことも予想されるので、早めに現場に行くようにしたい。

 蛇足ながら、観光客でも行けそうな場所がもう一ヶ所ある。ラスベガスに本拠を置くマイナーリーグ3Aのプロ野球チーム Las Vegas 51s のホームグラウンド 「キャッシュマンフィールド」 だ。電飾アーケードで知られるダウンタウンの繁華街から北に約1km の地点にあり、場所としてはわかりやすい。(右の写真はバリーズホテル前で昨日撮影。キャッシュマンフィールドとは無関係)
 今年の 7月4日は敵地での試合のため、シーザーズパレス同様、ホームゲームがある 7月3日に繰り上げて花火大会が行なわれる。その日の試合 Sky Sox 対 51s のゲームセット後に打ち上げられる予定で、試合開始は 7:05pm。野球と花火の両方を見ることができるので、野球ファンにとっては一石二鳥だ。
 「他国の建国を祝ってどうする」 と言われればそれまでだが、あまり固いことを考えずに 「国技の会場」 であるスタジアムでアメリカ人と一緒に夜空を見上げながら祝ってみるのも悪くないだろう。チケット購入 (この日は全席 $14) など詳しくは球団の公式サイト www.lv51.com まで。


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