週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2011年 01月 26日号
ラスベガスが中華街に変わる、写真で見る春節
 新年が始まるとラスベガスでは2度目の新年、旧暦の正月である 「春節」 に向かって動きだす。今年は2月3日が元旦。
 春節休み期間中にはアメリカ国内はもとより、アジアの国々からも、ギャンブル好きな中国系の人たちが大挙して押し寄せてくる。カジノにとってはかき入れ時のひとつだ。
 ラスベガスで旧正月を祝うイベントは、一説には1975年に、シーザーズパレスで獅子舞をおこなったことが最初と言われている。

 それから36年、ホテルは垂れ幕や電光看板に中国語で新年を祝う言葉を飾り、館内には縁起物や干支を置く。
 ラッキーカラーである赤やゴールドがあふれ、まるでチャイナタウンの様相を呈するホテル街は、すっかりこの時期の風物詩となった。
 しかし景気後退にともない、春節を祝うホテルは年々減少している。現在ラスベガスは、ようやく不況のトンネルを抜けようとしており、昨年の観光客数は2009年より増加、カジノ収入にも回復の兆しが見えてきたところだ。

 こういう時こそ景気づけに派手に新年を祝ってもらいたいものだが、今年は例年に比べてややトーンダウンしており、飾りを置くホテルの方が少数派となった。おめでたい言葉を書いた赤い幕や看板もそれほど目立たず、盛り上がりに欠けるといった感じがしないでもない。
 しかし、まだ当日まで一週間以上あるので、直前に飾り始めるホテルがどんどん出てくることを祈りたい。

 それでも高級ホテルでは例年通り縁起物を飾り、当日は獅子舞や竜舞を披露する。伝統的なものだけでなく、シーザーズパレスのコロシアム劇場では、香港の人気歌手のコンサートを3日間にわたり開催 (写真右)。ホテルはあの手この手を使い集客に躍起だ。上客である高額ギャンブラーには、台湾や香港、中国本土からの富裕層が多いという。

 チャイニーズに人気がある 「バカラ」 のストリップ地区での収入は、他のテーブルゲームの収入が軒並み前年割れをする中、2009、10年とも前年より増加。プレーヤー数はブラックジャックより圧倒的に少ないにも関わらず、2009年にはそれまで一番の稼ぎ頭だったブラックジャックを抜き、全テーブルゲームの収入のおよそ4割を占めるまでになった。まさに一人勝ちの状態だ。
 逆に言えば、バカラのない中級以下のホテルは、チャイニーズパワーの恩恵にあずかることができず、まだ不況のまっただ中にいるようにみえる。
 ベラージオの室内植物園には、今年も中国のお金の神様 「財神」 が中央に飾られているが (写真右下)、ラスベガスにとってチャイニーズこそが財神といっても過言ではないだろう。

 さて今年は、国民的行事といわれているプロフットボールリーグのチャンピオン決定戦、「スーパーボウル」 が6日に開催される。カジノにとっては春節同様、大金が動く重要なイベントだ。
 春節とスーパーボウル、大きな行事が2つ重なる来週は、ラスベガスに相当数のギャンブラーがやって来ると予想される。カジノでは正念場である。この2つのイベントが相乗効果をもたらし、不況からの完全脱却につながることに期待したい。以下は今年の春節の様子。クリックで拡大表示。

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