週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2001年08月15日号
ベニスの水路を見下ろしながらロブスター食べ放題!
 ラスベガスでの食事といえばなんといっても BUFFET (日本では "ビュッフェ" と発音されているようだが、ラスベガスではアクセントを後ろにおいて "バフェィ" と言わないと通じない)。各ホテルがカジノへの客寄せのために競って展開している食べ放題レストランのことだ。
 メニューの豊富さに加え料金も比較的お手頃とあって、多くのラスベガス観光客がここで食事をする。
 料金の相場は各ホテルでまちまちだが、一般的には朝食バフェィが $5〜$15、夕食が $10〜$25 、昼食がその中間となっている。

 そんな中、$45.00 (税、チップ別) という飛び抜けて高いバフェィ "Zeffirino Champagne Brunch Buffet" がベネシアンホテルのショッピング街・グランドキャナルショップス内に出現した。Zeffirino という高級イタリアンレストランが、そのダイニングルームの一部を利用して行っているバフェィだ。今週はこの知る人ぞ知る高級バフェィを紹介してみたい。

 料金のみならず、この Zeffirino Champagne Brunch Buffet はすべてにおいて一般のバフェィとは一線を画している。
 まず営業時間だが、毎日朝から晩まで営業している一般のバフェィと異なり、このバフェィは日曜日しか営業していない。また名称の通り "Brunch"、つまりブレックファストとランチの時間帯である 10:00am〜3:00pm のみで、夜はやっていない。

 場所やサイズも特徴的だ。多くの一般バフェィがカジノフロアのわかりやすい場所に広大なスペースを確保し大々的に営業しているのに対して、このバフェィは非常にわかりにくい場所でひっそりと営業している。グランドキャナルショップスは有名なショッピングモールだが Zeffirino 自体があまり目立つレストランではなく、さらにこのバフェィはその Zeffirino の 2階の奥まった狭いダイニングルームで行われるため、現場を通りかかっても一般の人がその存在に気づくことはまずない。
 ちなみにその現場はこの左の写真内の左上に見える 2階の部屋だ。その部屋から下界の水路やゴンドラはよく見えるが、下からはその部屋の中がよく見えず、そこで何が行われているのかは水路沿いの商店街を歩いている限りまったくわからない。看板などもないばかりか、Zeffirino の入口がかなり離れた場所にあるため、その部屋が Zeffirino のダイニングルームであることすら気付きにくい。

 Zeffirino の入口 (写真右) は水路からそのダイニングルームに向かって左手方向に 30メートルほど歩いた場所にある。
 日曜日の営業時間にその入口の前へ行き、受付の者に 「バフェィに行きたい」 と告げると (発音に注意)、2階の奥の目的の場所へ案内してもらえる。黙っていると普通のダイニングルームに通されてしまうので注意が必要だ。

 バフェィセクションはほんのり暗く高級感が漂っており、ウェイターも黒服に蝶ネクタイといういでたちなので否が応にもこの店が一般のバフェィと違うことを感じさせられる。
 BGM などは流れてなく非常に静かだが、ときどき個々のテーブルの前での アコーデオン生演奏サービス (←クリック) があるばかりか (要チップ)、窓が開いているためゴンドラをこぐ青年が歌うイタリア民謡が下界からほど良い音量で聞こえてくる。気分はほとんどイタリアだ。

 テーブルに案内されると慣れた手さばきでウェイターがグラスにシャンペンを注いでくれる。アルコールが苦手な者にはミネラルウォーターを用意してくれるが、これがイタリア直輸入の "LISSA" だ。もちろんこれも料金に含まれているので値段を気にすることはない。飲み物が注がれたらあとは自由に料理を取りに行くことができる。
 さて気になる料理の内容だが、この店のメインはロブスターとオイスターといってよいだろう。あと、しいてあげるならば生ハムだ。ヨーロッパではごく当たり前の生ハムも、アメリカではほとんど流通していないので存在自体が珍しい。
 その他には特筆するような料理はないので (もちろん通常のバフェィと同レベルのものはあるが)、ロブスター、オイスター、生ハムなどに興味がない者はわざわざ高い料金を払ってこの店へ行く意味がないだろう。
 デザート類はヨーロッパの味を目指しているのか、アメリカのものとしてはかなり甘さ控えめでグッドだ。

・ 豪快に盛られたロブスター。これを全部食べても同じ値段!
・ 氷の上に並べられた新鮮なオイスター。見た目は日本の品種に近いが味はライト。
・ 芸術的に盛り付けられた生ハム。
・ 窓際の席からの下界の景色はこのようになっている。
・ 料理は通常のバフェィと異なりこのような感じでかなり狭い範囲に並べられている。
・ 客の注文に応じて焼いてくれるシェフ。
・ この店で最もおいしいデザートがこのティラミス。
・ このケーキは見かけはおいしそうだが、実際はかなりひどいので要注意。
・ 数々のプチケーキ。総じて甘さ控えめで上品な味に仕上がっている。


 料理の内容、ウェイターのサービス、ウェイターと客の数の比、インテリア、どれを取っても一般のバフェィとは比較にならないレベルにあるが、値段の高さを考えると当然という気がしないでもない。
 なお、このバフェィと同じコンセプトで運営されている高級バフェィが他にもあるが (バリーズホテルの Sterling Brunch Buffet、MGMグランドの Grand Champagne Brunch Buffet、サーカスサーカスの The Stake House Sunday Shampagne Brunch Buffet。これらの店はこのラスベガス大全のバフェィセクションに掲載済)、ロブスター好きの者にはこの Zeffirino が絶対におすすめだ。ロブスターのレベルが他の店より高いからだ。ただ、ロブスター以外の部分に期待する者はバリーズや MGM に行った方がよいだろう。なぜならこの Zeffirino にはカニや寿司やキャビアがないからだ。

 最後に、このバフェィは通常のバフェィと違い前金制ではない。つまり一般のレストランのように食後に各テーブルで精算を済ませることになる。もちろん担当のウェイターへのチップも必要だ。
 どこのレストランでもチップを忘れる日本人客とウェイターとの間でのトラブルが絶えないが、今回ラスベガス大全がこの店を掲載したことによりそのようなトラブルが増え、あとから行く日本人に対するサービスが低下してしまうというようなことだけは避けたいのでチップは必ず置いてきていただきたい。なお、服装に関しては特に正装をしていく必要はない。


バックナンバーリストへもどる