週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2001年06月27日号
Tiffany は見えなくなったが、Lago で朝食を !
 海外旅行において食事は観光と並ぶ重要な要素だ。どこで何を食べるか...。出発前から食事のプランをあれこれ考えることは旅の楽しみの一つでもある。
 しかしその "食事" とは、多くの人にとってディナーであり、朝食ではないだろう。食事を楽しむというよりも空腹を満たすため、といった感のある朝食はとかくおろそかにされがちで、特にここラスベガスでは夜が遅いためか、朝食にこだわる人はあまりいない。

 そんな中、「騒々しいバフェィに朝から並ぶのはイヤだ」、「朝食だってオシャレに楽しみたい」 というこだわり派が増えてきているのも事実のようで、朝食に関する問い合わせが時々こちらに寄せられる。今週はそんな人たちにおすすめの Cafe Lago (シーザーズパレス内) を紹介してみたい。

 Lago を紹介する前に "Cafe" について触れておきたい。他の都市がどうであれ、ここラスベガスのホテルにおいては "Restaurant" と "Buffet" と "Cafe" はその位置付けが明確に区別されている。
 Restaurant は料理に対するテーマやシェフの個性などが前面に押し出された確固たる個性を持つ店で、ホテル直営の場合もあるが、オーナーシェフが経営するテナント店であったりすることが少なくない。また、不夜城ラスベガスといえども、この Restaurant が 24時間営業していることはまずない。

 Buffet はホテル直営の食べ放題形式の店で、規模が非常に大きいのが特徴だ。朝から晩まで営業しているものの、Restaurant と 同様、この Buffet が 24時間営業していることはまずない (ストリップ地区ではホリデーインボ−ドウォークの Buffet だけが例外的に 24時間営業)。

 さて今回の話題の主役 Cafe だが、これの最大の特徴は 24時間営業だ。時間帯に関係なく客が出入りしているカジノを意識してのことだが、とにかく Cafe は、ホテル側がカジノ客の利便のために用意したカジュアルダイニングルームという位置付けで運営されている。実際にこの Cafe を見たことがない者は、"ギャンブルの合間に気軽に一服する場所" とでも考えればよいだろう。
 もちろん "一服" と言ってもきちんと食事をする者もいれば、軽食とタバコだけで一服する者もいるため、それなりの料理から簡単なスナック類までさまざまなアイテムが用意されている。しかしあまり凝った高級料理はないのが普通で、内容的には日本でいうところのファミリーレストランを想像すればあながち的外れではないだろう。また、多くの場合ホテルの直営で、規模は Resutaurant よりもはるかに大きく、カジノのすぐ脇の騒々しい場所にあったりするのが普通だ。

 今回紹介するシーザーズパレスの Cafe Lago は、そんな Cafe の標準からかなりかけ離れたオシャレな店で、地元では早くも話題となっている。すでにオープンしてから数ヶ月が経過するが、まだ観光ガイドブックなどが取り上げていないばかりか、宿泊客以外には目立ちにくい場所にあるため、日本人観光客でこの店の存在を知る者は非常に少ない。

 この Cafe の特徴はなんといってもそのロケーションだろう。カジノから離れたゴージャスなプールに面しており、そのバルコニー席からはプールに出ることもできるようになっている。ちなみにこのプール(写真左)、今年から大幅に改良され人気急上昇中だ 。
 インテリアも Cafe としては異例の豪華さを誇っており、ブース席の大きさなどは地元メディアでも取り上げられたほど話題を集めている。
 また、ただ単にゴージャスなだけでなく、機能的にも優れた店との評判だ。レイアウト的に各セクションがうまく区切られており、カップル、団体、商談など、さまざまな用途に適した空間が絶妙に配置されている。
 ちなみにこのページの一番上の写真は話題のゴージャスなブース席で、背後 (青い壁) には小さいながらも滝が流れている。2番目の写真はメインダイニングルームで、3番目の写真は屋外にあるバルコニー席。最後の写真はそのバルコニー席から見える同ホテル自慢のゴージャスなプール施設だ。

 メニューは朝、昼、夜、深夜など時間帯によって分かれているが、選択肢の数こそ違うものの特に大きな違いはない。Cafe としては決して安い方ではないが、日本人の口にも合うそれなりのメニューがいくつかあるので食べるものがなくて困ってしまうようなことはないだろう。
 なおこの Lago は店の区分としては Buffet ではないが、食べ放題形式の Buffet オプションもあり、料金は朝、昼、夜、それぞれ $13.99、$15.99、$19.99 となっている。しかしこの店でこれら Buffet を選ぶのは賢い選択とはいえない。なぜなら料理の品数が一般の Buffet に比べて著しく少ないからだ。ちなみに夜の Buffet でもカニやカキなどのシーフードはない (エビはある)。それよりなにより、ゴージャスな雰囲気漂うこの店に来てまであわただしく自分で食事を取りに行かなければならない Buffet を選択する必要もないだろう。
 いずれにせよおすすめはやはり朝だ。ディナーを楽しみに行くほど凝ったメニューが無いということもさることながら、特にこれからの季節、午後からはこの店自慢のバルコニー席が猛暑で事実上使用不能となってしまうからだ。

 朝食をどこで食べるか悩んだ際は、シーザースパレスに泊まっていなくても周辺ホテルから朝の散歩がてらに行ってみることをおすすめする。頑固な和食派以外の者であれば、特にこれといったメニューは無くても、その雰囲気などを十分に楽しめることだろう。
 なお蛇足ながら、昨年までここのバルコニー席があった周辺からはフラミンゴ道路を挟んだ向かい側にベラージオホテルのティファニーが見えた (といっても店の裏側だが)。現在は植林によるプール施設の大改造により、道路すら見えなくなってしまったが、かつてティファニーが見えたこの Lago のバルコニーでの朝食はちょっぴりオシャレな気分を楽しませてくれるかもしれない。

 年中無休、24時間営業。場所はシーザーズパレスの新館タワー棟のボールルームへ昇っていく長いエスカレーターがある周辺のレストラン街。
 


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