週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2001年04月18日号
"三代目" ベラージオ美術館がオープン
 4月7日、ベラージオホテルの美術館 "The Bellagio Gallery of Fine Art" が展示作品を全面的に入れ替え再オープンした。
 昨年9月にも作品が総入れ替えされており、展示としては今回が三代目ということになる。

 ちなみに初代の展示はベラージオホテルが開業した 98年 11月に始まり、当時の同ホテルの会長 Steve Wynn 氏が所有していたゴッホ、モネ、セザンヌ、ルノアール、ゴーギャン、ピカソなど総額約 3億ドルの絵画が展示され話題を集めた。
 その後ベラージオホテルが MGM 社に買収されたことを機会に、Wynn 氏が絵画と共に同ホテルを去ってしまったため、 初代展示は 2000年5月に打ち切られ、急きょ MGM 社がワシントンDCの The Phillips Collection からレンタルしてきたピカソ、セザンヌ、ゴッホ、ゴヤ、ドガ、モネの作品が先月まで二代目の展示として公開されてきた。

 今回始まった三代目はマルチタレントとして知られる Steve Martin 氏のプライベートコレクションからの出展で、作品は全部で28点。19世紀の印象派が中心だった初代、二代目とは大きく異なり、コンテンポラリーなモダンアートが中心だ。
 結果的に、美術に興味がない者でも一度は耳にしたことがあるようなゴッホ、モネ、セザンヌといった著名画家の作品はほとんどなく、ピカソの作品が2点ある以外はマニアックなアーティストの作品が目立つ。
 具体的には、David Hockney、Edward Hopper、Roy Lichtenstein、Eric Fischl などの作品が今回の展示の主役となっている。

 美術を特に興味としていない大多数の一般人にとっては、画家の知名度や作品の価格などで展示会の重みを判断してしまいがちだが、そういう意味では今回の展示はこれまでに比べ見劣り感は否めない。それでも単純でわかりやすい作品が多く、「自分の家に飾ってみたい絵」 という意味では今回の展示の方が充実しているかもしれない。

 「ン億円の絵を観た!」 といったたぐいの感動は得られないものの、カジノという喧騒をしばし離れ、薄暗い荘厳なギャラリーの中に身を置くのもまた格別で、このギャラリーを訪ねて後悔するようなことはないだろう。ましてやモダンアートに興味がある者は必見だ。
 入館料は一般が $12、地元民が $6 (ネバダ州の運転免許証などの提示が必要)。なお子供は歓迎されていないのか、特に子供料金は設定されていない。開館時間は毎日 8:00am から 11:00pm まで。場所はベラージオホテル内のプール施設への出入口の前。


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