週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2001年03月14日号
悪天候の時は室内スカイダイビング!
 3月に入ってから米国西海岸地方は近来まれにみる悪天候に見舞われ、晴天が当たり前のこのラスベガスでも何度も雨が降った (13日になってやっと回復し始めている)。

 この異常気象の影響をまともに受けてしまったのがグランドキャニオン観光を予定していた旅行者たちだ。
 標高 2000メートルにあるグランドキャニオン空港は連日のように降雪や濃霧に見舞われ、3月 1日から 12日までの 12日間でグランドキャニオンツアーが予定通り催行されたのは 2、4、5、7、8日のわずか 5日だけで、残りの 7日はフライトがキャンセルされるかウェストリム (標高が低く雪の影響が少ない場所) に着陸するなどなんらかの影響が出た。1月にも同様な天候によるトラブルがあったが今回の方がさらにひどいようだ。

 ラスベガス市内の屋外アトラクションもこの荒天の影響でスケジュールが乱れるなど、連日グランドキャニオン観光を予定していた者の多くが朝から時間を持て余してしまった。
 今後 3月下旬ぐらいまでは常に同様なことが起こる可能性があるので、今週はそんな時のために荒天時でも楽しめる奇抜なアトラクション "FLYAWAY" を紹介してみたい。

 ラスベガスでの朝は、多くの者にとって "前日のナイトライフの疲れを癒し今夜のエネルギーを蓄える時間" だろう。その証拠に、カジノを除き各種エンターテーメントやアトラクションはほとんどが午後から夜に集中しており、朝のラスベガスはほとんど何もやることがない。ショッピング街も午前中はひっそりと静まり返っており楽しくない。そんなラスベガスだからこそ、予定していたグランドキャニオンツアーが中止にでもなった際はまさに "路頭に迷う" ことになる。
 今回紹介する FLYAWAY はそんな時にピッタリな室内スカイダイビング、つまりスカイダイビングの疑似体験だ。10:00am からオープンしている上、スターダストホテルからわずか 150メートルの場所にあるので、わずかな時間を利用して気軽に楽しむことができる。

 室内スカイダイビングの理屈は簡単だ。人工的に作った強風を利用して空中に浮遊するという単純な遊びだ。
 現場は直径約 5メートル、高さ約 6メートルの円筒形の施設になっており (あくまでも内部のサイズ。左の写真の白い部分が外からの様子)、その最下部に強風を作り出す巨大な扇風機がある。そこから上方に向かって送り出される秒速 50メートル(時速 180km) の強風が人間を持ち上げる。
 やっていることは実に単純で、スポーツと呼ぶにはほど遠いほど簡単そうに見える遊びだが (現場スタッフによると "遊び" ではなく "スポーツ" とのこと)、これがやってみるとなかなかむずかしい。

 わずか数センチの腕の動きが体全体の向きを瞬時にして変えてしまうばかりか、風を受ける手のひらの角度をわずかに変えるだけでプロペラのごとく自分自身が水平に回転してしまう。一度回転し始めた自分の体はどうにもコントロールできない。初めて挑戦する者が定位置を保ったり、好きな場所へ移動することはほとんど不可能といってよいだろう。
 なお、この室内スカイダイビングと空から飛び降りる本物のスカイダイビングは、姿勢制御テクニックなどで共通する部分も多少あるが、感覚的にはまったく別物だ。

 所要時間はレッスンビデオなども含めて全行程約1時間。料金は $45 (クーポンを利用すると $40)。日本にこの種の施設があるのかどうか知らないが、好奇心旺盛な者はぜひ挑戦してみるとよいだろう。よほど経済的に苦しい者でない限り、この値段ならやってみて後悔するようなことはないはずだ。
 なお、実際に挑戦してみたいという者は、行き方、手続き、参加手順などが [観光スポット] セクションの "室内スカイダイビング" の項に詳しく掲載されているのでそちらを参照のこと。クーポンもそこで印刷できる。


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