週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2001年01月31日号
明日のツキを占うラスベガスの CAFE ラーメン
 海外旅行などで洋食ばかりを食べ続けていると日本食が恋しくなるという人は少なくない。そんな時に必ず食べたくなる人気ナンバーワンアイテムはラーメンだという。ラスベガス大全にもラーメンに関する問い合わせは慢性的に寄せられており、ラーメン人気の高さがうかがい知れる。

 ラスベガスにもかなりまともなラーメン屋がいくつかある。しかしそれらの店は主に地元民を相手にしているためか、残念ながら観光客がストリップのホテル街から歩いて行けるような場所には存在しない。
 また、ストリップにもラーメンもしくはそれらしき料理を出している日本食レストランやチャイニーズレストランは数多く存在しているが、それらはきちんとした高級店である場合が多く、ギャンブルの合間に気軽な気分で食べに行くには少々かしこまりすぎている。いくらラーメン党と言えども自宅ならともかくラスベガスでラーメンをディナーとして食べるつもりもないだろう。そういう意味で、まともな時間帯にしか営業していないそれら高級店は、おやつや夜食という目的としては向いていない。
 カジノ内のフードコートなどにもファーストフード形式でラーメンを提供している店がいくつかあるが、残念ながらそれらも 11時には閉まってしまう。

 そしてなにより、日本食や中華料理の看板を掲げている店でラーメンを食べても何の驚きにもならないし話題性も無い。海外旅行とは、たとえラーメンひとつ食べるにしても新たな発見をし、すべての行動が思い出になるようにしたいものである。
 今週は 「海外に行ってまでラーメンを食べることもないだろう」 という非難を無視してでもラーメンを食べたいというラーメン党に、みやげ話にも十分なり運だめしにもなる "まさかの場所で食べられるまさかのラーメン" を紹介してみたい。味としてはB級かもしれないが、話題性にこと欠かないことだけはたしかだろう。

 今回紹介するラーメンの選考基準は、日本食レストランやチャイニーズレストランではないということ、ストリップ地区にあること、そして深夜でも気軽に行くことができる 24時間営業という条件で選んでみた。結果的にすべての店がホテル内の "CAFE" になってしまった。

 ちなみに眠らない街 "不夜城ラスベガス" といえども深夜に眠らないのはカジノやバーだけでレストランなどは基本的に眠ってしまう。
 ラスベガスの大型ホテルでは RESTAURANT、BUFFET、CAFE を明確に区別しており、食べ放題形式の店を BUFFET、カジノに隣接する場所で軽食類を 24時間提供する店を CAFE と定義付けている。
 RESTAURANT が外部からのテナントであることが多いのに対して、 BUFFET と CAFE はほとんどの場合がそのホテルの直営店だ。その分ホテルのポリシーやカラーがにじみ出ているといえるかもしれない。
 また、RESTAURANT はそのホテル内に複数存在しているが、BUFFET と CAFE は原則として一つしかなく、ホテルが巨大なだけにそれらの規模も非常に大きい。したがって今回紹介する以下の CAFE はどこもカジノに隣接した大きな店なので非常にわかりやすい場所にある。

 なお CAFE は規模も大きく 24時間営業のため、開店から閉店まで特定のシェフが担当したりオーナーシェフの目が届きやすい一般のレストランなどとは異なり味にバラツキが出やすい。「麺にコシがある」 と思った店でも次回行くとコシが無かったりする。また、スープがぬるかったり熱かったりすることもよくある話だ。シェフによってはカマボコを 10枚入れてしまう者もいれば、シナチクを入れ忘れてしまう者もいる。したがって CAFE での食事はギャンブル同様、"当たり外れが大きい" ということを事前に了解した上で行って頂きたい。
 硬すぎて食べられない麺、ヨレヨレにのび切った麺、冷えたスープ、何が出てくるかわからない。それもラスベガス。この街ではすべてがギャンブルだ。とんでもないラーメンも "運だめし" と考えれば頭にくることもないだろう。ギャンブルで惨敗し限られた予算で一人でむなしく食べる夜食のラーメンこそ、明日の運を予言してくれるかもしれない。

■ トレジャーアイランドの Terrace Cafe ← クリック
■ モンテカルロの The Cafe ← クリック
■ サンレモの Deli Fiori ← クリック
■ ミラージの Caribe Cafe ← クリック

* 取材はすべて一週間以内に行われたもの。
* アラジンホテルの CAFE も怪しげなラーメンを出していたが、昨年末に同ホテル内に
  コンテンポラリー中華料理店 P.F.Chang's がオープンしたのを機会にメニューから消えてしまった。


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