週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2001年01月17日号
ストリップから1時間走ればそこは白銀の世界
 1月9日から米国南西部は近来まれにみる悪天候に見舞われている。悪天候といっても大雨が降り続いているわけではないが、晴天が当たり前のこの地としては異常気象といってよいだろう。ラスベガスでもここ1週間はほとんど太陽が姿を見せておらず、16日の昼頃(日本時間 17日の早朝)になってやっと回復のきざしが見えてきたものの、まだいつもの青空とはかなり様相が異なっている (17日以降は晴れる見込み)。

 この異常気象の影響をまともに受けてしまったのがグランドキャニオン観光を予定していた旅行者たちだ。
 標高 2000メートルにあるグランドキャニオン空港は連日のように降雪や濃霧に見舞われ、9日以降グランドキャニオンツアーの大半が中止となっている。ちなみに 16日も朝から欠航が相次いでいる。

 ラスベガス市内の屋外アトラクションもこの荒天の影響でスケジュールがしばしば乱れるなど、連日グランドキャニオン観光を予定していた者の多くは朝から時間を持て余しているようで、ラスベガス大全へも 「何か楽しい遊びはないか?」 との問い合わせがあとを絶たない。
 天候が回復しないことにはゴルフやスカイダイビングなどのアウトドアスポーツに行動予定を振り替えることもできず、ショッピング以外にこれといった楽しみがないのが現状だが、だからといって朝からギャンブルというのも芸がない。

 そんな時にお勧めなのが今回ここに紹介するスキー場 Las Vegas Ski & Snow Board Resort だ。(98年までは Lee Canyon Ski Area と呼ばれていた)
 ラスベガスといえばだれもが真夏の灼熱地獄や砂漠をイメージしがちでウインタースポーツは想像しにくいが、なんと驚くことにストリップのホテル街から車でわずか 50分の場所に白銀の世界がある。

 盆地と呼んでもよいラスベガスの周囲には大小さまざまな山があり、その中心的存在となっている主峰マウントチャールストンは富士山とほぼ同じ高さの 3632メートルを誇っている。Las Vegas Ski & Snow Board Resort はそのマウントチャールストンの北西側の山麓にあり、乾燥地帯のため積雪量こそ少ないものの、標高や気温の低さでは世界の著名スキー場にまったく引けを取っていない。そこに今回の悪天候でかなり新雪が積もったというからスキーファンにとってはたまらない。

 1月14日の取材時における積雪量はスキー場の駐車場付近で約 60センチだ。雪の多さでは世界屈指と言われている日本のスキー場を見慣れてしまった者にとっては少々物足りない数字だが、スキーを楽しむ分には何ら問題はない。
 また、一般に知られるスキー場に比べリフトの数が極端に少ないが(全部で3機)、周辺人口を考えるとこれもやむを得ないことだろう。なんといっても広大な砂漠地帯に囲まれたこのスキー場の半径 300km以内にはラスベガス以外に主要都市がなく、リフトを何基も設置するほど需要が無いというわけだ。
 需要が少ない分だけ異常にすいており、リフトやゲレンデが自由に使えるのでリフトの少なさなどはそれほど気にならない。もちろん滑降可能なコースの選択肢は限られてしまうが(全部で約 8コース)、初心者から上級者まで楽しめる斜面が一通り用意されており、日帰りで気軽に楽しむ分にはこれで十分といった感じだ。

 ■  写真 ← どれだけすいているかはここをクリック ( 1/14、日曜日の午後3時頃撮影)

 すいていることと並びこのスキー場のもう一つの特徴はその近さだろう。前述の通りストリップのホテル街からわずかに50分の距離にある。道路事情も抜群で、事故でもない限り渋滞などまず考えられず、また、除雪も完璧に行われているためスキー場の駐車場まで通常のタイヤでアクセスすることが可能だ。

 ■  写真 ← スキー場直前の道路の様子

 あと忘れてはならないのが景色だ。砂漠地帯にあるためか岩肌を露出した険しい山が多く、木々に覆われた日本の山とは違った独特の風情を醸し出している。

 ■  写真 ← 雄大なマウントチャールストン連峰の北壁をバックにしたリフト
 ■  写真 ← このスキー場の中心部と背景にそびえる巨岩

 
 レンタカーが不可欠だが、道は非常にわかりやすく運転も簡単なので、興味がある者は半日程度の気軽な気持ちで行ってみるとよいだろう。規模こそ決して大きいスキー場ではないが、ゲレンデの混雑や移動時間にうんざりしている日本のスキーヤーにとってはまさに天国と映るに違いない。

 なおスキー用具に関してだが、アメリカの大多数のスキーヤーは自分で用具を所持することなくレンタルスキーを利用するのが普通で、用具を借りることに関して何ら不便を感じることはない。スキーもスノーボードも一流ブランドの最新モデルが多数用意されている。
 ただし手袋、帽子、サングラスなどはレンタルはなく、持参しない者は現場で買うしかない。それでもそれぞれ $10〜$15と良心的な価格で売られているので特に大きな負担とはならないだろう。
 なお、用具を借りる際は身分証明書の提示を求められるのでパスポートを持参する必要がある(国際免許でOKかどうかは未確認)。
 このスキー場のシーズンは気候により多少の変動があるものの原則として 11月下旬から 4月初旬まで。雪が足りない場合はスノーマシンを利用するとのこと。駐車場は無料。リフト代や用具のレンタル代および道順などは以下の通り。

 ■ リフト代、レンタル代 ← クリック
 ■ ゲレンデおよびリフトのレイアウトMAP ← クリック
 ■ ラスベガス市内からのアクセス方法 ← クリック


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