週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2010年 11月 24日号
恒例の Xmas イルミネーションがカーレース場に移転
 車に乗ったままドライブスルーで楽しめる恒例のクリスマス・イルミネーション "The Gift of Lights"。
 今年で10回目を数えるこのチャリティーイベントは、過去10年、ラスベガス国際空港の南東角にあるサンセットパークで行われてきたが、パークとの契約切れなどを理由に、今年からカーレース場 「ラスベガス・モータースピードウェイ」 に会場が移され、11月19日から始まった。

 そこは、時速300kmを超えるNASCARレースの檜舞台で一周 2.4km、収容人数14万人の本格的なサーキットだ。
 プロのレーサーが名勝負を繰り広げてきたあこがれのコースを自分の車で走れると思い込んだ地元民が初日からたくさん押しかけたようだが、残念ながらサーキット内に入れるわけではない。走れるのは、観客スタンドの真下の空間にある通路や駐車場への誘導路など、すべてサーキット施設の外側だ。つまりイルミネーションが設置されているのは、このレーシング場の外ということになる。
 よく考えれば、20度も傾斜したバンクを含む本格コースを一般車両に走らせるわけがないことぐらいすぐにわかるが、昨年までの会場でのドライブスルーの全長が約2km だったことなどを思うと、この2.4km の施設の全部あるいは一部が会場になったと勘違いする者がいても無理はない。そもそも今回のイベントを告知する宣伝や広報資料のどこにも 「レーシング場の外」 とは書かれていないので、勘違いを意図的に誘発しようとしているようにも思えるが、それは疑いすぎか。

 さてイルミネーションで飾られたドライブスルーのコースは、このレーシング場の外側をちょうど一周するカタチで設置されており、その全長は約3km。
 この数字だけを見れば、さぞかし華やかで大規模なアトラクションのようにも思えるが、実際に行ってみての印象はそうでもない。
 会場が広大すぎるためか、ディスプレイの密集度が低く、華やかというよりはむしろ荒涼としており、また個々の作品も平面的かつ単調で、どことなく寂しい雰囲気が漂っている。

 悪いことばかり書いてしまったが、いいこともある。それは車から降りる必要がないので寒くないということ。冬の夜のイベントとしては悪くない話だろう。ちなみに現場のルールによると、駐車したり車外に出ることは禁止されている。
 もうひとついいことは入場料。人数に関係なく車1台 15ドルとなっているため、大勢で行けばかなり安くなる。もっとも、日本の著名のクリスマイルミネーションの大部分は無料で見ることができるので、有料であること自体、日本人にとっては楽しくないかもしれない。

 ということで、興ざめするようなこともたくさん書いてきたが、始めからレンタカーを借りる予定の者で、なおかつ 「せっかくなので何かクリスマスらしいものを見てみたい」 という者はぜひ行ってみるとよいだろう。それなりの楽しみ方や新たな発見があるはずだ。そもそもこの The Gift of Lights は、ネバダ州の子供をサポートするためのチャリティーイベント。行くこと自体に意義があると考えたい。

 行き方は、ストリップ地区から高速15号線の北行、つまり案内標識にソルトレイクシティー方面と書かれている方向に乗り、渋滞がなければ 20分ほどで出てくる 「Speedway Blvd.」 という出口 (出口番号54) で一般道に降りる。そのあとは道なりに右へ進み、3分も走ればラスベガス・モータースピードウェイと、このイベントの入場門が見えてくる。
 開催期間は1月2日までの午後5時から午後9時まで。金曜日と土曜日は午後10時まで。なお、カーラジオの周波数を FM 101.5 に合わせると、クリスマスソングなどが流れてくるようになっている。


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