週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2010年 11月 17日号
ファッションアウトレットに注目したい今年のブラック・フライデー
 毎年同じような記事になってしまうが、今年もいよいよブラック・フライデー (今年は11月26日) がやって来る。晩秋の風物詩ともいえる国民的行事 「アフター・サンクスギビング・セール」 が行われる日だ。
 ちなみにサンクスギビング・デーは毎年11月の第4木曜日。全国的な祝日で、多くの店は休業となる。
 その翌日がブラック・フライデーで、ショッピング族にとっては年に一度のビッグイベントであると同時に、ウォール街などでは年末商戦や今後の経済情勢を占う重要な日でもある。また、「アメリカ人が一年のうちで最も早く起きる日」 としても知られ、この日の朝は異常に早い。理由は、「朝4時から1時間だけ半額」、「先着100人だけ8割引」 といった時間や人数に条件を付けた限定セールが行われたりするからだ。
(ブラック・フライデーの名前の由来や最近の傾向などに関しては、この週刊ラスベガスニュースのバックナンバー617号に掲載。右上の写真は、早朝4時からのセールを告げる百貨店シアーズの昨年のチラシ広告。クリックで拡大表示)

 もちろんビッグイベントといっても特定の "会場" のようなものがあるわけではない。無数に存在する各店舗がその会場だ。
 小規模なストアから全国的な大型チエーン店まで規模に決まりはないので、それこそ無数に存在するわけだが、自分のカラダはもちろん一つだけ。深夜や早朝の限られた時間帯が勝負となるだけに、複数の会場で戦利品を仕留めるのはなかなかむずかしい。
 したがって少しでも効率よく回るためには、目標の店やエリアをどこにすべきか、事前の下調べなどが重要になってくる。(右上は昨年のトイザらスの早朝5時から昼までのセールのチラシ広告)

 とはいっても地元民とはちがい、一般の観光客にとってはレンタカーでもない限り、郊外型の大型店などを素早く回ることはむずかしい。仮にレンタカーがあったとしても、家電製品や家具などのかさばる商品の場合、どうやって日本に持ち帰るかという問題が残る。
 結局、目指す商品はおのずとアパレルや小物雑貨などになりがちで、そうなると目標とする場所はその種の店が密集しているモールに絞られてくる。(右上はトイザらスの前で開店を待つ人たち。昨年のブラック・フライデーの午前2時半ごろ撮影)

 モールといえば、やはり価格が魅力のアウトレット。この街ではプレミアムアウトレット、ファッションアウトレット、ラスベガスアウトレットが御三家だ。
 そして年々激しさを増してきているのが、モール単位での開店時間の繰り上げ競争。
 他の都市の一般のモールでは朝5時前後にオープンするのが普通のようだが、不夜城ラスベガスにあるこの御三家は一昨年からとうとう深夜12時開店になってしまった。この深夜12時の意味はもちろん木曜日と金曜日の間の午前0時のことで、金曜日が終わる24時ではない。(右上はプレミアムアウトレットのコーチ前に出来た行列。同、深夜0時直前に撮影)
 ついにここまで来たか、といった感じの開店時刻の競争だが、これ以上エスカレートすると、「フライデー」 と呼べなくなってしまうので、行き過ぎた競争はこのへんでやめておくべきだろう。
 とはいっても、一昨年あたりから、休業するのが一般的な木曜日にも店を開け、そのまま連続営業してブラック・フライデーのセールに突入するというフライング気味のショップも登場してきており (特にプレミアムアウトレットで目立つ)、モール側もそういったテナントの要望に応えて、形式的には 「ブラック・フライデーのキックオフはどんなに早くても深夜0時」 としながらも、実際には木曜日から金曜日はシームレスで連続運営しているのが実態だ。

 さてその御三家についてだが、今年はファッションアウトレットに注目してみたい。(右は、深夜0時開始の今年のセール "Midnight Madness" を告知するファッションアウトレットの外観。昨日撮影)
 理由は、混雑が少なくゆっくりショッピングを楽しめるからだ。他の二ヶ所は混みすぎで、特にプレミアムアウトレットの混雑はひどく、昨年の例では、午前0時には駐車場が満車になり、人気店にはその時点で長蛇の列が出来ていた。
 一方、ファッションアウトレットは同じ時間帯に十分な駐車スペースがあり、平日の昼と変わらない程度の人出だった。
 ファッションアウトレットが比較的すいている理由は、値引き率が悪いからではない。ただ単に、他の二ヶ所に比べ距離がいちじるしく遠いからだ。したがってアクセス手段さえしっかり確保できれば、行列で待たされないぶんだけ、短時間で効率よくショッピングが出来ることになる。
 参考までに、昨日ファッションアウトレットのコーチ (写真右下) のストアマネージャーに、ブラック・フライデーにおける値引率や商品内容に関してたずねたところ、原則としてプレミアムアウトレット店とまったく同じで、ちがいは行列の長さだけ、とのこと。
 とにかくファッションアウトレットはホテル街から60km以上も離れた砂漠の中にあり非常に遠いことは事実。しかし、ありがたいことにモールが運営するシャトルバスが走っているばかりか、さらにそのシャトルはブラック・フライデーの深夜特別便に限り運賃が免除、つまり無料で乗車可能となっているので、これを利用しないのはもったいない。(通常の日のシャトルも、このラスベガス大全の[クーポン] セクションに掲載されているクーポンを提示すれば無料になる)

 そのシャトルバスの深夜特別便の乗車方法は、このラスベガス大全の [市内交通] セクション内のシャトルバス [ファッションアウトレット ←→ ストリップ] に掲載されている通常便と基本的には同じで、その特別便の出発時刻は、行きの MGM Grand ホテル発が 11:15pm、帰りのファッションアウトレット発が 2:30am となっている。
 モール全体の営業時間は、サンクスギビング当日が 10:00am 〜 6:00pm (ただし休業する店舗も少なくない)、その後の 6:00pm 〜24:00pm は休憩のため全店閉店となり、深夜0時にブラック・フライデーがキックオフとなる。さらなる詳しい情報は、モールの公式サイト www.fashionoutletlasvegas.com/ep_madness_detail.asp まで。
 なお、そのサイトに行けば、Red Bull 無料配布、50人にホテル宿泊無料進呈、抽選で$1000プレゼントなど、楽しい企画への参加方法や、携帯電話にセール情報が送られてくるサービスの登録方法なども掲載されている。

 さて、「並ぶ不便はあっても、人ごみで溢れかえる祭のような雰囲気が好き」 という人のために、プレミアムアウトレットについても簡単に触れておきたい。(右は昨年のプレミアムアウトレット)
 モール全体としてはサンクスギビングの25日も営業しているが、テナントによっては休むところもある。
 ブラック・フライデーに関しては、フライング気味の店が多く、A|X Armani Exchange、Tommy Hilfiger などは前日から休むことなく連続営業の予定で、Ann Taylor、Banana Republic、Benetton、Gap、Guess、L'Occitane、Lacoste、Polo Ralph Lauren なども前日の午後10時から日付をまたいでブラック・フライデーのセールに突入する予定。その他は深夜0時以降に店を開けるところが多いようだ。
 詳しくは www.premiumoutlets.com/special-sales-events/special-sales/vegas.asp を参照のこと。

 プレミアムアウトレットと同じ会社が運営するラスベガスアウトレットでも、Gymboree, Kenneth Cole, Levi's、Reebok など、いくつかの店が前日の午後10時から営業を開始する予定で、その他の店も深夜0時以降に続々とオープンすることになっている。詳しくは、www.premiumoutlets.com/special-sales-events/special-sales/vegasoc.asp まで。



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