週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2010年 10月 06日号
M&Mワールドで自分だけのオリジナルチョコを作ろう!
 日本では1980年代後半に、「お口でとろけて、手にとけない」 のキャッチフレーズが流行したあと、決して目立つ存在ではないM&Mチョコレート。
 ところがアメリカでは、1941年のチョコレート販売開始以来、そのキャラクターとともに愛され続け、ストリップ地区にある M&Mチョコの巨大ギフトショップ "M&M'S World" (写真右) は、いつも観光客で溢れかえっている。
 その M&M'S World がこのたびリニューアル工事を終えた。従来の店舗と大きく変わったのは3階で、リニューアル後の目玉商品ともいえる、自分だけのM&Mチョコをつくる "Personalized M&M'S" と呼ばれるサービスが新たにオープンした。

 と言ってもチョコを調理するわけではなく、オリジナルにできるのはチョコに入れる文章で、名前や自分でつくったメッセージなどをM&Mチョコに印刷することができるというもの。
 以前からM&Mの公式サイトでは同様のサービスがあったが、オーダーしてから届くまでに10日程かかっていた。今回、店頭で作成し、すぐに持ち帰ることができるようになったのは画期的なことだという。

 しかし、手軽なのはその制作過程だけで、値段は手軽とは言い難い。いちばん小さい約225グラム、チョコおよそ300粒が入る Regular サイズが19.99ドル (右写真の右のサイズ。この写真を撮影した時点では 18.99、その直後に1ドル値上げ)、約340グラムの Medium サイズが24.99ドル、約450グラムの Large サイズは29.99ドル (同左)。
 同店2階では、量り売りチョコを450グラム12.99ドルで販売しており、単純に比較すると2倍以上高いことになる。
 値段を考えるとみんなに配るみやげにはならないが、例えば新婚旅行の記念にふたりの名前を入れるとか、なにかメッセージを入れて贈るには良いかもしれない。チョコがカラフルで見た目がかわいいので、特に女性には喜ばれるだろう。

 マイM&Mチョコは、3階のいちばん奥にある専用セクション "Personalized M&M'S Station" で作ることができる。制作手順を説明しよう。
 最初にチョコに入れるイラストと文章を、タッチスクリーン (写真右) を使って入力する。
 イラストはラスベガスの名物サインやトランプなど、ラスベガスを連想させるものが5種類、指輪やバースディーケーキなど記念日風なものが5種類と、クラブ、ダイヤ、ハート、スペードの合計14種類の中から2種類まで選択可能。
 文章にはアルファベットと数字、記号が使用できるが、日本語への変換とイラストの挿入はできない。ひとつのチョコに上下2行、おのおの行にスペースを含め8文字まで、合計16文字まで入れることができ、こちらも2種類の文をつくることができる。
 キーボードの操作・配列はパソコンのものとほぼ同じだが、記号と数字の出し方がわかりにくい。キーボードに大文字が表示されているときは最上段に ! や $ などの記号が、小文字が表示されているときには数字があらわれる。大文字と小文字は Shift や Caps キーで切り替えを。

 画面の説明に移ろう。画面中央にある4つの四角が文字を入力するところだが、上下2段で1セットなので、左右の四角は別々の文章になる。イラスト横にあるチョコレートを模した白い円形には、選択したイラストや入力した文字が表示され、確認できるようになっている。
 円は2つくっついているためひとつのチョコに印刷されるように思うが、そうではなく、チョコの片面にはM&Mのシンボルマーク "m" が入り、オリジナル文章などはもう片面に印刷されるため、4種類のチョコが出来上がることになる。

 入力が終わりカップのサイズを選択したら Finish を押し確認画面へ進む。
 カップの数を入力するのもこの確認画面で、はじめは数量 1 になっているが、もし複数欲しい場合は Change Qty を押し必要数を入力する。
 サイズや入力したものを変えたいときには Click Here to Edit を押せば前の入力画面に戻ることができる。問題がなければ Finalize and Print を押し、オーダー用紙を印刷する。
 用紙はモニターを持っているM&Mキャラクターの足元から出てくる。この用紙をレジに出し、料金を支払いチョコを入れるカップを受け取る。

 チョコは全16色のミルクチョコレートの中から、好きな色を好きなだけ入れることができる。もちろんカップいっぱいまで入れた方が得だ。
 気をつけたいのはチョコを出す時、ハンドルを思いっきり下げると一気に出てしまうので、たくさんの色を入れたいならゆっくり下げるようにしたい。
 チョコを選び終わったら、工場の機械のようにつくられているところで最後の工程にはいる。この工程はおもちゃで遊んでいるようで、マイM&Mをつくる中でいちばん楽しい作業だ。作業の順番が数字で示されており、わかりやすいのも良い。
 手順 "1" のオーダー用紙のスキャンは、スタッフがおこなってくれる。1分たたないうちにスキャンが完了すると "2" が光るので、ブルーの投入口からチョコを入れる。入れ終わるとほぼ同時に "3" が光り、黄色の容器の中にカップをセットしフタを閉める。次は "m" マークのボタンがグリーンに光るのを待って、ボタンを押す。
 そうすると、やはり1分たたないうちにマイM&Mチョコが容器の中の放流口から出てきて、カップの中に収まっていく。もう一度 "1" が光ったら完了のサインで、カップを取り出しレジに渡すとフタをして返してくれる。

 制作時間は、最終工程が3〜4分。入力やチョコ選びがスムーズに行けば、全工程10〜15分といったところだろう。
 値段の高さゆえ、見ている人は多いが作っている人はそれほど多くなく、待ち時間なしか待っていても1〜2人くらいだ。
 店頭に作りかたの詳細な説明書きがあるわけではないので、わからないことはスタッフに遠慮なく質問してほしい。このセクションは客数の割にスタッフが多いので、すぐにつかまえることができるはずだ。タッチスクリーンはキーボード操作に慣れていれば難しくないが、不慣れな場合は戸惑うかもしれない。

 Personalized M&M'S Station の近くには、5万個以上のPersonalized M&M'S を使用して作ったラスベガスの名物サインが展示されている (写真右)。ラスベガス在住のアーティスト Gabe Ortiz によるもので、一粒一粒のチョコをよく見ると、そこにもそのサインのイラストが使われていることがわかる。
 また3階では、キャラクター出演の3D映画 "I LOST MY ‘M’IN VEGAS" を上映している。自分の "m" マークをカジノで賭けてしまったレッド (赤のキャラクター) が、イエロー (黄色のキャラクター) とともに失った m 探しの旅をするという冒険ストーリーで、映像にあわせた仕掛けもあり、子供向きとあなどれない内容になっている。料金は無料。上映時間は午前9時30分から30分おき。映画は10分、上映前の博士による前説を含めても15分程だ。

 店舗は4階建て。1〜2階はM&Mチョコとキャラクターグッズ売り場。4階もキャラクターグッズ売り場だが、M&Mがスポンサーになっている NASCAR のレーシングカーが展示されている (写真右)。
 NASCAR とは市販車を改造した車両を使うカーレースで、F1が人気のないアメリカでは絶大な人気を誇る。展示されている車両は、ラスベガス出身の人気ドライバー Kyle Busch のものだ。

 M&M'S WorldはMGMグランドホテルのやや北側、モンテカルロホテルの向かい側にある。大きなM&Mチョコとキャラクターたちが目印。営業時間は毎日午前9時〜午前0時。
 M&Mチョコの注意点をひとつあげておこう。チョコは衝撃に弱くヒビが入りやすい。念のため、日本に持ち帰る時は服などで何重にも巻いて、少しでも衝撃を和らげる工夫をしたほうがいいだろう。家で食器などに出すときにも勢いよくあけないで、なるべく静かに出したほうがいいのはもちろんだ。


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