週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2010年 07月 28日号
店舗面積20倍、フォーエバー21 が百貨店サイズで再オープン
 日本でもすっかり有名になった格安アパレル店 「フォーエバー21」。
 とはいっても、まだ東京にしかないので、行ったことが無いという人も多いはず。
 東京に行く用事はないがフォーエバー21 で買い物をしてみたい。そんな人たちにおすすめなのがラスベガス旅行。
 フォーエバー21 は全米各地に500店ほどあるものの、ラスベガス以外の都市では郊外型店舗が多く、宿泊ホテルから徒歩で行けることはめったにない。ところがラスベガスでは郊外店とは別に、ホテル街の中心にも店舗があるので非常に便利だ。
 先週の土曜日、従来から存在していたそのホテル街の店舗が、20倍も広いとなりのスペースに引っ越す形で再オープンした。

 場所は、高級ホテルとして人気が高い Wynn の向かい側にあるラスベガス最大のショッピングゾーン 「ファッションショーモール」 内。
 このたびの引越しは、一般テナント用のスペースから、百貨店用のスペースとして空いていた場所への移動ということになるが、新店舗の面積はなんと 11,700平方メートル。一辺が100メートルの正方形が10,000平方メートルであることを考えるとその広さがよくわかる。ちなみに面積に応じてレジや試着室の数もそれなりで、それぞれ 36 と 132。
 この店舗スペース、もともとは老舗百貨店 Lord & Taylor が入居するはずだったが、出店計画断念でフォーエバーが入ることになった。日本でも業績低迷に悩む百貨店のフロアが続々と大型専門店に切り替わっていると聞く。百貨店不況は日米共通の問題といえそうだ。

 百貨店の不振を尻目に絶好調なのが、このフォーエバーなどの格安アパレル業界。
 この分野で世界展開している企業としてまず思い浮かぶのが H&M だが、スウェーデンに本拠を置く同社に比べ、フォーエバーは韓国文化がルーツのためか (ロサンゼルスの韓国コミュニティー向けに在米韓国人が創業したのがフォーエバーの前身)、サイズやファッションセンスなどがアジア人に向いているとの評判で、以前から在米日本人の間で人気が高かった。そういう意味では、会社のDNA的にはユニクロと H&M の中間にあるといっていいのかもしれない。

 企業風土のみならず製造や商品管理などの部分においてもそれぞれ微妙な違いがあるようだ。
 「ファストファッション」 と称されるこの業界は、その名が示す通り商品がめまぐるしく入れ替わる。ヒットしたからといって、その商品を再び大量に仕入れて長期にわたり販売し続けるようなことはめったにしない。つまり多くの場合、売り切ったらそれで終わりだ。
 H&M もそのような要素を持ったファストファッションだが、フォーエバーは特に商品サイクルが短いといわれている。したがって、ユニクロで見られるような、じっくり戦略を練ってデザインし、それを自社工場もしくは提携工場で大量に生産するという方式よりも、次から次へとさまざまな商品を企画し、売り切ったら次の商品を手がけるというのがフォーエバー流のスタイルのようだ。もちろんキャミソールやTシャツなどの定番アイテムではその限りではない。

 生産地に関しては、かつてはロサンゼルス周辺での製造にこだわっていたようだが、今ではそのようなことはなく、中国やバングラディッシュなどアジアを中心に複数の仕入先を持つ。結果的に同業他社に比べて品数が多く、商品寿命は短い。
 ジャンルも多岐に渡っており、衣類のみならず、ベルト、スカーフ、サンダルなどはもちろんのこと、ピアス、サングラス、各種アクセサリー、小物雑貨など非常に多彩だ。今回オープンした店舗ではスペース的に余裕があるためか、パーティードレスなどのセクションにもかなり力を入れている。
 また、これまでの店舗ではレディース向けの商品が中心だったが、男性向けに特化した 21Men、子供向けの HTG81 など、同社のサブブランドの陳列にもかなりスペースをさいており、ラスベガス地域における旗艦店としての意気込みも感じられる。ちなみにこの地域には今回オープンした店舗以外に郊外に3店舗ある。

 気になる値段についてだが、とにかく安い。昨今の円高レートで換算すると原宿店や新宿店よりもかなり安い可能性があるが、ラスベガスの現在の消費税率が8.1%であることは覚えておきたい。
 具体的な値段としては、キャミソールやTシャツなどが2ドル台から、タンクトップも3ドル台からあり、高級路線を目指すサブブランド Twelve by Twelve の商品やパーティードレスなどを除けば、高い商品でも25ドル前後までで、30ドル以上の商品を探すのはむずかしい。
 参考までに、デニム系は9ドル台から、ジーンズは15ドルから18ドル程度、ピアスなどの小物アクセサリーは4ドル前後が中心で、サングラスは5ドル台がほとんど。サンダルなどの履物も10ドル以下が大半。
 現場責任者の話によると、立地条件が良いからといって特に高めの価格設定にはしていないとのこと。ただし販売商品は各店舗ごとに微妙に変えながら特徴を持たせているという。
 なお、従来の店舗に比べ、売場面積が急拡大したわりにはアクセサリー類やシューズ類のセクションが相対的に狭く、この店舗では衣類以外はあまり期待しないほうがよいかもしれない。

 営業時間は日曜日だけ午前11時から午後6時までで、それ以外の曜日はすべて午前10時から午後9時まで。
 行き方は、ウィンもしくはトレジャーアイランドから歩道橋を渡ってモール内に入り、中心部に向かってしばらく進んだ右側 (北側)。店舗は1階と2階の上下に分かれているが、どちらの階からでも入店できるようになっている。駐車場はモールの地下にあり、ショッピングをするしないに関わらず無料で利用可能。



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