週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2010年 04月 07日号
路線変更の続編、大混乱の Deuce、やっぱりダウンタウンへ
 先週のこのコーナーで取り上げた公営バスの路線変更。
 十分に検討がなされないままの見切り発車だったのか、その変更は現場に大混乱を招き、なんとわずか3日で 「変更の変更」 を余儀なくされるという異常事態に。その後も現場の案内標識の対応が間に合わないなど、混乱はまだ続いている。
 たかがバス路線の変更ではあるが、影響があまりにも大きいので、あえて2週連続でこの話題を取り上げてみたい。

 まずこれまでの経緯を簡単に説明しておくと、従来から走っていた通称 DEUCE と呼ばれる2階建バス (写真右上) の路線に、「急行」バージョンともいえる2連結バス ACE (写真右) が 3月28日にデビュー。
 その ACE のデビューに伴い、DEUCE は運行範囲が縮小され、南北に走るその路線の北端と南端が少しカットされた。この北端のカットが現場に大混乱をもたらすことになったのである。

 じつはこの DEUCE、ラスベガスの2大中心地、つまり大型ホテルが林立するストリップ地区と、昔ながらの小さなホテルやカジノが軒を並べるダウンタウン地区を結ぶ大動脈で、世界中の旅行ガイドブックなどにその路線が紹介されている。
 しかしその北端の路線カットでダウンタウンへは行かなくなったというから現場の混乱は半端ではない。当然のことながら、ダウンタウンへ行けると思い込み DEUCE に乗り込む者があとを絶たず、結局、バスの運営組織 RTC は各バス停にスタッフを張り付け、現場で乗客に注意を呼びかけることにした。(右上の写真内の手前に立っている者がそのスタッフ。4月7日撮影)
 しかしそれでは問題の根本的な解決にはならず、3月31日、DEUCE の路線を従来通りダウンタウンまで伸ばすことに決定。
 だが問題が完全に解決したわけではない。バス停に掲示されている路線図などは 3月28日の改定時のもので、ダウンタウンへ行くようにはなっていない。
 また逆に路線の南端側は 3月28日の変更がそのまま生かされ、「変更の変更」 の対象にはならなかったため、多くの観光客が持っているガイドブックの内容とは異なることになる。

 今後どうするのか。そのへんの事情を RTC の広報部のアリソンさんに聞いた。
 それによると、今の状況、つまり DEUCE の北端はダウンタウンまで走らせ、南端はマンダレイベイホテルまでで打ち切る、という運行路線で半年ほどやってみることになるだろうとのこと。
 半年という期間の意味は、現在ダウンタウンに存在しているバスの基地を、近い将来ダウンタウンよりも手前の位置に移設することになっており、それを視野に入れてのことと思われるが、そのへんのことに関しても、なんとも歯切れの悪い返事だった。
 そしてアリソンさんはさらにこう付け加えた。  「バス停の案内も印刷物もガイドブックも信じないで、バスの先頭の上部に書かれている行き先表示だけを信じて乗って欲しい」とのこと。その行き先表示とは、右上の写真のオレンジ色の文字の部分だ。


バックナンバーリストへもどる