週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2000年11月08日号
“白砂ビーチ” が自慢のゴルフコース BALI HAI
  11月9日、ラスベガスの目抜き通りザ・ストリップに南国の白砂ビーチをテーマにした高級ゴルフコース BALI HAI Golf Club がソフトオープンする。
(クラブハウスが未完成なため、ゴルフ場側は今回のオープンを完全オープンではなく “ソフトオープン” と呼んでいる。なお現在は仮設プレハブをクラブハウスとして使用している。)

 このコースを管理運営するのはカジノホテルではなくゴルフ専門会社 Walters Golf 社で、社長の Bill Walters 氏はラスベガスでは知る人ぞ知る大物人物だ。
 すでに同社はラスベガスに3つの高級コース (Royal Links、Stallion Mountain、Desert Pines) を所有しており、今回オープンする BALI HAI は Walters 氏が社運をかけて造った同社のフラッグシップコースとなる。

 このコースの最大の特徴はなんと言っても世界に冠たる目抜き通り ザ・ストリップに面しているということだろう。少々大袈裟な表現をすれば、この BALI HAI の存在は東京の銀座通り、ニューヨークの五番街、パリのシャンゼリゼ、香港のネイザンロードなどにゴルフ場があるようなものだ。
 この BALI HAI がいかにすごいロケーションにあるかは この写真 (← クリック)を見れば一目瞭然だろう。ラスベガス名物のピラミッド(LUXOR) やエンパイアステートビル(New York New Yorok) が目と鼻の先にあるという信じられないような立地条件だ。
 かつてデューンズカントリークラブがこのような場所にあったが、現在は取り壊されその跡地にはベラージオホテルが建っており、また、デザートインゴルフクラブもストリップに近い場所にあるが、来年閉鎖される公算が大きく、事実上この BALI HAI が唯一の“オンストリップゴルフコース” となりそうだ。

 もう一つ BALI HAI の特徴をあげるとすればその豪華さだろう。普通のゴルフコースのラフに相当する部分には、純白の大理石に似た岩石を砕いて造ったという砂利が敷き詰められており、場所によっては広大な 白砂ビーチ (← クリック)になっている。
 広大なバンカーを有するゴルフコースはアメリカにいくつでもあるが、この白砂地帯はバンカーの延長線上ではなく、目的も砂の質もまったく別の物だ。

 白砂地帯に勝るとも劣らないほど建設資金を贅沢に使ったと言われているのが ヤシの木 (← クリック)だ。ヤシの木は1本 $2000〜$5000 するとのことだが、それがコース全体に 2500 本もあるというから恐れ入る。

 贅沢はコースだけではない。まだ完成していないものの、クラブハウスもラスベガスで一番ゴージャスなものにするという。すでに工事は半分ほど終了しているが、これからさらに 300万ドルほど注ぎ込み、高級レストラン “CILI” と、その周囲にゴージャスな滝を造るらしい。完成は半年後を予定している。

 このコースが特徴的なのは地上だけではない。その日の風向きによっては地上以外でも 奇妙な光景 (← クリック) に出くわすことがある。俗に言う “天ぷらボール” を打つゴルファーにとっては少々気になる光景だが(実際は大丈夫)、18ホールのすべてがこんな調子ではないので心配無用だ。

 さてプレーしてみての感想だが (9日の一般公開に先立ち、2日にメディア関係者を集めた懇親ラウンドが行われた)、ラフがほとんどないため難易度的には中級以下のプレーヤーでも楽しめそうだ。
 また、ピートダイ氏(著名なコース設計者) のコースに見られるような深いタコ壺バンカーはほとんどないので、特にバンカーを恐れる必要はなさそうだ。(ちなみにこのコースの設計者は Lee Schmidt & Brian Curley)。
 それでも池が絡むホールは決して少なくないので超初心者にはむずかしいかもしれない。

 18ホールのすべてに 愛称 (← クリック) が付いているところが楽しい。全長はブラックティーからが 7015yd、ゴールドティー 6619yd、シルバーティー 6174yd、ブロンズティー(レディース) 5511yd となっている。なお、コースレートはまだ算出認定を受けていないので未定とのこと。(スコアカード ← クリック)。

 プレーしていて最も気になった点はローカルルールだ。白砂地帯へボールを打ち込んでしまった際のローカルルールが、「公式ルールでいうところの“修理地”の扱いに準じる」 となっており、罰打無しで芝生にドロップすることができてしまう。これではどんなにティーショットを曲げてもかまわないということになり(ほとんどのホールにおいてフェアウェイの両側は白砂地帯)、競技としての面白みは半減してしまう。コースが不安定な開業時期だけの暫定ルールであることを願いたい。
 あとこれは将来に対する心配だが、現在の美しい白砂地帯をいつまで維持できるかという懸念だ。今は真っ白だが、月日の経過と共に純白の砂利がほこりをかぶって汚れてくることは避けて通れず、この白さをどうやって維持するのか少々気がかりだ。

 さて気になるグリーンフィーだが、建設に要した投資額が大きかったためか、カジノゲストをターゲットとしているためか(各カジノホテルはしばしばその上客をゴルフなどでもてなす) 非常に高い。ラスベガスのグリーンフィーはハワイと並び全米平均に比べ突出して高いといわれているが、そんなラスベガスにおいてもかなり高く、月曜日から木曜日が $225、金曜日から日曜日が $275 となっている。
 また、この料金はクラブハウスが出来ていない現時点での暫定料金であり、約半年後にクラブハウスが完成し正式オープンしたあとは $400 前後になるとの情報も流れている。アメリカの一般的な感覚からすると法外に高いグリーンフィーだが、このゴルフコースの置かれたさまざまな条件からその需給バランスを考えると、$400でも需要の方がむしろ多くなる可能性が高い。金に糸目を付けないハイローラー(高額ギャンブラー)たちはグリーンフィーなどどうでもよく、ホテルから近いこのようなコースでプレーしたがるからだ。ちなみにゴルフコース側の話によると、「ゆったりしたプレーを楽しんでいただくため、日が短いこの季節は1日 100人程度しか予約を取らない」 とのこと。

 なお、このコースにはアメリカのゴルフ場としては珍しくキャディーがいて、1ラウンドにつきそのグループで $100 程度のチップを渡す必要がある(キャディーいわく、「無給で雇われておりチップが唯一の収入」 とのこと)。レンタルクラブも1セット $50 となっており、日本よりも高いゴルフになってしまう可能性がある。
 なお、キャディーを付けるかどうかに関しては、「強制」 ではなく 「オプション」 にするという案も出ているようで、そのへんの方針はまだ流動的とのこと。

■ 場所 & 行き方:
場所はストリップ大通りのホテル街の最南端。マンダレイベイホテルのすぐ隣。行き方としてはタクシー利用がおすすめ。料金や所要時間は、ストリップ地区の主要ホテルからであればほとんど無視できる距離なのであえて記載しない。(マンダレイベイからは歩いて行けそうにも見えるが、実際には1km 以上あるのでタクシーを利用した方がよい。)

■ 予約:
予約は直接 BALI HAI へ電話をするか、日本語が読める以下の代理人宛にプレー希望日、希望時間帯、プレー人数、全員の名前、宿泊ホテル名、連絡先(FAX番号と電話番号)、クレジットカード番号とその有効期限を明記しファックスする。ファックスの場合原則として 48時間以内に予約確認書が届く。予約の変更や取り消しはプレー日の3日前までは自由(無料)だが、それ以降はクレジットカードにグリーンフィーが全額請求される。

 ・ 電話(英語のみ):  702-450-8000
 ・ FAX(日本語O.K): 508-462-2665



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