週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2000年9月6日号
ジャズクラブ Blue Note がオープン
 先月のアラジンホテルの開業と同時に、その隣接する敷地内に名門ジャズクラブ Blue Note がオープンした。

 Blue Note といえば東京、大阪、福岡などにもライセンス経営による拠点があるが、今回オープンしたラスベガス店は総本山ともいえるニューヨークのグリニッジビレッジ本店を管理運営するコーポレートオフィス直営で、今後その本店に勝るとも劣らぬ大物ミュージシャンの登場が期待されている。すでに今月 18日からは Take-6 が、そして来月には Dr.John や Roberta Flack などの出演が決まっている。

 場所はストリップ大通りのほぼ中央に位置するアラジンホテルの敷地内だが、これが意外とわかりにくい。Blue Note のポリシーなのか開業直後のため準備が遅れているためか、ラスベガスにしては珍しく派手なネオンサインや看板などが一切存在せず、さらに同ホテルのショッピングモール Desert Passage やカジノ内からはまったく見えない位置にあるため、場所を知らなければ簡単にはたどり着くことが出来ない。
 最もわかりやすいアクセス方法は、アラジンホテルの外側から攻める方法だ。ストリップ大通りからアラジンホテルに向かって歩道上を右へ進み、ハーレーダビッドソンカフェ (巨大なオートバイが目印なのですぐにわかる) があるところの交差点を左折し、アラジンホテルの施設沿いに約 70m進めば Blue Note の入口が見える。入口を入って正面のドアを開けるとそこがジャズクラブ Blue Note で、左手がテーマレストラン Blue Note Cafe だ。

 まずレストランから紹介しよう。テーマレストランとしては極めておとなしい質素なインテリアにまとまっている。床もテーブルも高級感あふれる木目調で、派手な原色を使った物などほとんど見当たらない。目に飛び込んでくる物は壁に飾られたおびただしい数の写真とビッグスクリーンだ。
 写真のほとんどはニューヨーク店にやって来たミュージシャンたちで、オスカーピーターソン、ジョージベンソン、ハービーハンコックといったジャズ界のスーパースターを始め、ブルース系の B.B.キング、レイチャールズ、さらにはラテン系のセルジオメンデスらの写真が所狭しと飾られている。コメディアンのビルコスビーがジャズマンと語り合っている写真などもある。どうやらジャズ界に限らず、さまざまなジャンルのスターたちがニューヨークの Blue Note を訪れているようだ。

 店内の一番奥にはビッグスクリーンがあり、全盛時代のオスカーピーターソンの華麗な鍵盤さばきなど、ファンにとってはたまらない伝説的な映像が上映されている。すべてニューヨークの Blue Note での収録ビデオだという。

 レストランとしての評価だが、メニューの品数はそれほど多くないものの、テーマレストランとしてはかなりまともな部類に入るだろう。そもそも料金体系が一般のテーマレストランに比べかなり高めの設定となっており、そういう意味ではある程度まともなのは当然の結果といえるかもしれない。
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 取材時に試食したアイテムをいくつか紹介すると、野菜だけで作り上げたという Roasted Vegitable Napoleon などは値段の割りに手が込んだ盛り付けで見栄えもそこそこ立派だ。炭火の香り漂う Filet Mignon もジューシーな高級肉を使っておりかなりのレベルに達していた。山椒のような独特の香辛料をふんだんに使った薄切りステーキ Argentine Skirt Steak も味噌を使っているのではないかと思わせる絶妙な味付けで予想以上の味に仕上がっていた。
 その他デザート類もアメリカにしては甘すぎず、ウェイターがどうしても食べてみろと薦めてきた自家製 Strawberry Cheese Cake も一流レストランに勝るとも劣らないレベルの味だった。
 ただ、この種の料理の出来具合はその日の担当シェフなどによって大きく異なることがあり、一度の試食ですべてを語るのは非常に危険だ。あくまでも今回の取材時における評価と認識していただきたい。
 なおこの Blue Note Cafe はランチタイムも営業しており、営業時間は午前 11時から深夜 12時までとなっている。食事が終わったあとも深夜までバーで酒を飲みながら有名ミュージシャンの映像を楽しむことができるので、マニアにとっては隣のジャズクラブで無名奏者のライブを聴くよりも楽しめるかもしれない。

 さてその隣のジャズクラブ Blue Note だが、ここは完全に酒場だ。簡単な食事もオーダーできるようになってはいるが、非常に暗い照明とその狭いテーブルを考えると、ここで食事をすることはあまりおすすめできない。ここはじっくり酒を飲みながらライブ音楽を楽しむべきだろう。

 会場は決して広くはないが、無理やり押し込んだ感じのテーブルレイアウトのためか 400人ほどのキャパシティーがある。
 ステージの前に並べられたテーブル席と、ステージから一番遠い後方部分に並んだバーカウンター席があるが、意外とバーカウンター席の方が見やすいかもしれない。というのも、後方といえどもステージから決して遠くないことと、バーカウンター席は床が一段高くなっているため前方の視界が開けているからだ。
 ちなみに料金はその日の出演ミュージシャンの格にもよるが、常にバーカウンター席の方が $10〜$25 安くなっている。たとえば無名のミュージシャンの場合、テーブル席 $20、バーカウンター席 $10、一流ミュージシャンの場合それぞれ $70、$45 といった具合だ。
 ドリンクは最低ひとり 1本オーダーするのが暗黙のルールとなっており、$5前後のビールから $10 前後のカクテル、さらには $20前後のグラスワインから $175 のコニャックまで、かなり幅広いチョイスが用意されている。

 営業時間は夕方 6時から深夜 12時までだが、金曜日と土曜日だけは朝 4時まで営業している。ライブ演奏は 8:30pm と 10:00pm の2回行われ、1回目と 2回目の間に入れ替えが行われる。

 ライブ演奏は毎日予定されているが、必ずしも有名ミュージシャンばかりが登場するというわけではない。ちなみに以下が現在発表されている有名ミュージシャンのスケジュールだ。
 チケット売場は入口を入ってすぐ右側にあるが、電話予約もできる (702-862-8307)。現在はまだ開業直後ということもあり、Blue Note 自体の存在があまり知られていないのか、よほどの著名ミュージシャンでない限り飛び込みでの入場も十分可能とのことだ。それでもロバータフラックなどの大物がやって来る日のチケットはすぐに売り切れる可能性が高いとのことなので、どうしても観たいというファンは早めに行動を起こした方がよいだろう。

出演者 公演期間
 Peabo Bryson  09/04〜09/09
 Chick Corea  09/11〜09/16
 Take 6  09/18〜09/23
 Pat Metheny  09/25〜09/30
 David Sanborn, Joe Sample,
 Richard Bona & Brian Blade
 10/02〜10/07
 Greg Allman and Friends  10/09〜10/11
 10/13〜10/15
 Dr. John  10/16〜10/23
 Roberta Flack  10/23〜10/24
 10/26〜10/28
 Afro-Cuban All-Sstars  10/30〜11/04
 Chuck Mangione  12/04〜12/09



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