週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2000年6月28日号
マンダレイベイにサメ水族館 “Shark Reef”
 先週 6月22日、マンダレイベイホテル内にサメ水族館こと “Shark Reef” がお目見えした。

 最近のラスベガスにおけるアトラクションは、いつ中止になってもいいようにしてあるのか、いかにも安そうな造りの施設が目立つ傾向にあるが、この Shark Reef は久しぶりに見る立派な大型アトラクション施設といってよいだろう。

 入場料は大人 $12.95 (12才未満の子供は $9.95。5才未満は無料) となっており、MGMグランドホテルのライオン見学が無料であることや、ミラージホテルのイルカ&ホワイトタイガー見学が $10 であることを考えると割高感は否めないが、4000万ドルともいわれているこの施設の建設費や毎日の維持管理の費用や苦労を考えると妥当な金額という気がしないでもない。

 入口前の窓口で入場券を買い施設内に入ると、サメが出て来るであろうという予想に反していきなり巨大なワニがガラス越しに現れる。食べるとき以外はほとんど微動だにしないワニは、そのどう猛な姿とは裏腹に、子供たちがガラスをたたいても拍子抜けするほど無表情で穏和な様子を見せているが、生きた鳥などを食い散らかした跡と思える小動物の無惨なバラバラ死体に目をやると、そこはあまりにも衝撃的かつ残酷な世界であり小さな子供などは泣き出してしまうほどの光景だ。

 ワニをあとにして順路に沿って進むと大トカゲや海ガメなど大型動物のセクションがしばらく続く。ここでも動物はほとんど動かないので見る側の立場としては少々退屈してしまう。
 熱帯植物が生い茂る通路をさらに進むとなぜか日本の錦鯉の稚魚や金魚ばかりが泳ぐ水槽に遭遇する。なぜこの会場に金魚なのかよくわからないが、そのままそこを通過するとやっと主役のサメが登場する。しかしそこで見ることができるのは体長1メートルほどのシュモクザメで、この水族館の宣伝文句にある 12フィート(約3.6メートル)のサメではない。

 順路をさらに進むと熱帯魚やエイに混ざって小さなサメが泳ぐガラスのトンネル(写真左上) をくぐることになるが、ここでも 3.6メートルの巨大サメにはお目にかかれない。
 目的のサメがいるのはそのトンネルを抜けた場所のさらに奥にあるセクションで、上下左右(正確には上下と3方向の壁)がガラス張りになった 8メートル四方ほどの部屋だ。足元のガラスと頭上のガラスはかなり小さく大した光景は見えないものの、周囲の大きなガラス越しには朽ちた沈没船が見えるなど(もちろん人工的に造られたもの)、そこではかなり奥行きの深い疑似海底を見ることができるようになっている。

 さて注目のサメだが、取材時に遭遇したサメの中に 3.6メートルと思えるものは見当たらなかった。最大のもので 2.5メートルぐらいだろうか。ただ、これはガラス越しに見たサイズであり、かなり大ざっぱな数値であるばかりか、水槽の奥行きが深いため(奥が深く見えるように造られているだけかもしれないが)、遠い水域が暗くてよく見えず水槽内にいるすべてのサメを見たとは限らず、3.6メートルという宣伝文句が誇大広告かどうかは現時点で断定することはむずかしい。

 いずれにせよ遠い海から巨大な生きたサメを内陸のこの地に運び込み、これだけの施設を維持していることは大変なことであり、見学者が満足できるかどうかは別にして、運営の難易度や苦労という意味では高く評価されてしかるべき施設だろう。水槽内にバクテリアなどが発生しサメが死んでしまうような惨事に見舞われないことを祈りたい。

 場所は、同ホテル自慢の 「波が出る砂浜付きプール」 よりもさらに奥まった位置にあり、客室棟からはプール施設の外周を回るかたちでアクセスすることになる。なお、少々遠回りになるが、カジノフロアからアリーナへ通じる通路を使えば炎天下を歩かなくてもアクセスが可能だ。
 営業時間は毎日 10:00am から 11:00pm まで。ただし 10:00pm 以降の入場はできない。料金は前述の通りだが、ラスベガス市民は $3 OFF の特典がある(運転免許証などを提示する必要あり)。


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