週刊ラスベガスニュース バックナンバー   2000年6月21日号
トロピカーナで鳥を使った無料アトラクション
 6月第1週からトロピカーナホテルで、オウムやインコなどの鳥を使った無料アトラクション “The Bird Man of Las Vegas” が始まった。

 会場の場所は、ストリップに近い側の棟(カジノがある側の棟)とプール施設の奥にある棟を結ぶ渡り廊下をちょうど渡りきった地点。この場所がわかりづらかった場合はホテル内でバフェィの位置を尋ねるとよいだろう。バフェィの入口の前がまさにこのアトラクションをやる場所だ。
 ステージや客席が特に設けられているわけではなく、基本的には立ち見となる(隣接するラウンジから観れば着席も可能)。会場的には街角での大道芸人によるストリートパフォーマンスを見る状況を想像すればよいだろう。
 上演スケジュールは木曜日を除く毎日 11:00am、12:30pm、2:00pm の3回となっており、夜間が中心となりがちなラスベガスのアトラクションとしては珍しい時間帯だ。それほど混んでいるわけではないので場所取りを急ぐ必要はないだろう。

 さて気になるショーの中身だが、“The Bird Man” こと Joseph Krathwohl 氏が鳥のように空を飛ぶわけではない。自称 “世界屈指の鳥の調教師”を名乗る彼が、オウムやインコにしゃべらせたりオモチャをいじらせたり(左の写真)といった極めてオーソドックスな芸を披露するだけで、特にこれといった派手なパフォーマンスを見せてくれるわけではない。
 そんな中、一見地味な芸だが 「世界で誰もやらない芸」(Krathwohl 氏) というオウムを投げ上げる芸だけは観客の目を釘付けにさせる。おとなしく死んだような状態にさせたオウムを空中に高く投げ上げそのままの姿、つまりまったく羽ばたきををさせない死んだような状態で Krathwohl 氏がキャッチするという “大ワザ” だ。 彼いわく、「落下状態で鳥が羽ばたかないことなど通常はあり得ないことで、これは、私が必ずキャッチするということをオウムが信じてくれているからこそできる極めて難易度の高いワザ」 とのこと。オウムに麻酔でもかけているのかと疑いたくもなってしまうが、演技が終了した後は元気に羽ばたいているところを見るとそうでもなさそうだ。
 その他には、かなり大きなイーグル(右下の写真)と、さらに大きな 「空を飛ぶことができる鳥としては世界最大」(Krathwohl 氏)という南米産のコンドルが特にこれといった芸をするわけではないがなぜか登場する。鳥に興味がある者にとってはオウムなどの芸よりもこのコンドルを見ること自体に大きな感動を覚えるかも知れない。

 料金が無料ということを考えるとあまりいろいろな注文を付けるわけにはいかないが、時間が短すぎることと(約15分間)、パフォーマンス全体が平凡かつ少々まじめすぎる部分がやや気になる。
 なにもやる予定が無く時間を持て余した際に立ち寄るのはよいとしても、あえてこのショーを観るためにトロピカーナホテルまで行く必要もないというのが正直な感想だ。
 それでも今は時期的に屋外が非常に暑いため、屋内で楽しめる数少ない無料アトラクションとしては子連れ家族などにはかなりおすすめかも知れない。また、ちょうど同じような時間帯に子供も喜ぶ格安マジックショー“THE ILLUSIONARY MAGIC OF RICK THOMAS ” が同ホテル内で行われているので、それとセットで楽しむのもよいだろう。
 なお、あまり小さな子供だと、決して美しくない色をしたかなり恐い顔つきの巨大なコンドルが大きな翼を広げて会場内をピョンピョンと飛び跳ねて回ると、びっくりして泣き出してしまう可能性があるので注意が必要だ。


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